前回の続きです。
この洞察の旅の発端となったのは、ここ最近に、私のもとにマスタークラス級のシトリン水晶が続々やってきたことでした。だからと言って、私が個人的に感じ取ったことをわざわざこのように公に皆さんに伝えるということは普通ならしません。パーソナルな感覚だし、それを文章にするのも結構大変ですし。・・・実はこれを書くに至ったのは半ば脅迫されているからなのです(!!)。この人に!!
人じゃなかったですね(笑)。ここ最近の私のシトリンフィーバーを引き起こした主要メンバーのひとり、じゃなく、ひとつです。このシトリンが、自身について私が感じたことを書くように、ずーっと四六時中訴えかけてくるのです。しかもこちらで掲載するのですから、単に私の感覚で終わらせず、それを皆さんにシェアできるようなもの、つまり’知’のレベルまで昇華して伝えるように、と無理難題を言ってくるのです。どういう流れでどう書くのか、私の感じたことに合わせ、そのおおまかな構成もこの石が指示してくるからビックリです。出会いも強烈で、最初に他の沢山の石とともに写真で見せてもらったのですが、他にも素晴らしい石がありましたので、まだ頂くかどうか決めかねていたのです。そしたらずっとこのシトリンのことが頭から離れず、何かあるのかと思い、この石を売られている方にいろいろこのシトリンについて聞いてみたのです。すると、このシトリンは加熱処理された、つまりエンハンスメントのシトリンであるのだと。一瞬、ここで「何だ、天然のシトリンじゃないのか」と思ったのですが、そのあと続けてこのように言われたのです。「もとはホワイトアメジストだったのですよ」
ホワイトアメジスト?
ホワイトアメジストは紫色のアメジストになるべく成分が含まれているのにもかかわらずアメジストにならなかったものをいいます。通常、自然界ではほとんどがアメジストになる中で、なぜアメジストにならないのか解明されておらず、謎に包まれたままです。このポテンシャルな素質を備えていながらそれを敢えて生かさなかったという選択、そしてその後、人の手が加えられシトリンになってしまった、という生き様に突然、私の心に衝撃が走りました。
「花が必ずしも咲かずとも、それもまた完全なんだ」
’天賦の才能’だとか、’生まれながらに恵まれた環境’、’由緒ある血統’などという時、その当の本人の努力云々とは関係ないところで、既にある条件においてアドバンテージが備わっているという、いわゆる’運の良さ’のニュアンスを含んでいたりします。
ホワイトアメジストとのことをアメジストになれなかった出来損ないだととらえることもできるかもしれませんが、少なくとも、私にはその’アドバンテージを軽やかに放棄する自由’を感じ、心打たれたのです。アドバンテージは’堅実’や’安泰’を約束するものと思われるかもしれませんが、それは同時に自分を縛り付ける重いしがらみにもなります。そして自由になったこのホワイトアメジストは、第3者(人)によって、その内に眠る美の可能性を開花させ、通常のアメジストからエンハンスメントされたシトリンとはまた違った次元のシトリンに生まれ変わったです。もしかしたらこの石は初めからこうあるべく目論んでいたのかもしれません。このシトリンが今ハッピーかどうかは、ところどころに沢山のレインボーと共に輝きを放つ様が語っています。
「可能性の限界を見出す唯一の方法は、不可能と思われるところまで冒険してみることである」 by SF小説家 アーサー・C・クラーク
いつもとは異なる趣向で進めてきました、この洞察の旅はいかがだったでしょうか?
私には、あらゆるレベルでのチャレンジであり、楽しみながらもけっこう苦しかったです。正直、’知’のレベルまで到達しているのか微妙ですし。実はここで書いた以上に他にもいろいろな興味深い体験があったのですが、それはまた別の機会に。
これでひとまず終われるかと思うとホッとするもつかの間、またすぐに別の新しいシトリンが私のところにやってくるのを忘れていました・・・(泣)。