今年、私達は3月20日に春分を迎えます。
この日、太陽は真東から出て真西に沈み、昼夜の長さが等しくなります。
この時何が起こるのでしょうか?
「春分」を別の視点でみていきたいと思います。
それは太陽が黄道上(地球から見た太陽の通り道)を約365日かけて巡る旅が再びスタートする時です。つまり黄道の最初のサインである牡羊座に入る地点を「春分点」と呼びます。
なので牡羊座は「始まり、始動」の性質をもちます。
ー何を始めるのか?
太陽は牡羊座に入る直前まで魚座にいました。魚座は以前の記事にも書いたように、’全てのものとの境界線のない一体化した世界’、つまり個が全体の中に溶け合いひとつとなった状態です。これは仏教でいう春分や秋分の時期の「お彼岸(あの世)」とも一致します。つまり太陽が魚座入りしてから春分までの期間、この天体配置の影響を受ける地上の私達の個の意識は、集合的な全体の中に喪失した「死」のプロセスの中にあるとも言えます。それを自覚できないのは、私達が自覚できる意識(顕在意識)は意識全体からみればほんのわずかでしかないからです。ここで終わればそのまま永遠の魂としての私達はスピリットの世界にとどまりますが(文字通りの’死’、’帰らぬ人’になります)、常に成長や拡張を続ける私達の魂は「私という個を体現(表現したり、体験する)したい」という衝動に駆られ、再び「生」を選択します。純粋な情熱のエッセンスが魂からほとばしり、この境界のない一体化した全体から激しく、そして’喜びをもって’飛び出すのです。この時から個のアイデンティティーを持つようになり、これを具現化した個々の肉体という幻想の世界を再び生き始めるのです。(*なぜ幻想かというと、本当は私達の魂は全体から分離などしてないからです)
実際、仏教でも、あの世(彼岸)は東に、この世(此岸)は西にあるとし、太陽が真西から上り真東に沈む春分や秋分は、あの世とこの世が最も通じやすい時と言われています。
私達は意識レベルで今まさにあの世とこの世の移行の途中にいます。
では、あなたはどのように生まれたいですか?
特に地球全体でのパラダイムシフト(認識や価値観の劇的変化)の真っ只中にいるこの今の私達にとって、この「死」から次の「生」に移行する時にこれを意識することはとても重要になります。
何故なら、今いる世界(今の自分の意識がフォーカスしているバージョンの世界)を変えることはできないけれど、自分が生きたいと願う世界(自分の意識レベルを上げた世界)へシフトすることになるからです。
今回は、個々の意図する意識レベルによって、それぞれが存在する世界に本当に別れていくことになるようです。
つまりは、選択する意識レベルが移行するタイムラインの違いをつくるため、自分の世界にこれからも存在する人達もいれば、いなくなる人達も出てくるということです。
だからもう一度、尋ねます。
’あなたはどんな自分でありたいですか?’
’あなたはどんな世界で生きたいですか?’
魂が喜びで震え、内側から溢れる’あなた’を意識的に選択し続けていくこと。
いま、本当に、、、本当に、真剣に向き合い、取り組むべき正念場に私達はいるようです。