このブラックムーンの流れの中、どんな状態でお過ごしでしょうか。
ブラックムーンは一ヶ月の間に二度起こる新月のことだと話してきましたが、実は3〜5年に一度ぐらいしか起こらない珍しい現象だということはご存知でしょうか?
そして、それが今、この時期に起きていることの意味は何を示しているのでしょうか?
そもそもブラックムーンを起こす「新月」ですが、満月が太陽光をフルに反射した状態であるのに対して、私達が見る月面側には光が全く当たっていない、いわゆる真っ暗な状態です。
一般にこの世界を二元性で捉えた場合、太陽は’陽’で、月は’陰’に分類されますが、更に月の中でも、満月は’陰の中の陽’で、新月は’陰の中の陰’となります。
つまり、新月は’陰の極み’の状態なのです。しかも、今は二度の新月に向かうブラックムーンの最中ですから、私達は’徹底的な極陰’の中を進行中だと言えます。
そもそも新月のもつ’陰’の意味とは何を表しているのでしょう?
月自体は、もともと、見えない側面、潜在意識、女性性などを示すメタフィジカルなシンボルです。
その中で、満月は他者の光によってあたかも月自身が輝いているように見える、まやかし、虚像、イリュージョンの時でもあり、また他者の評価(価値観)によって作り上げられた自分を表しているのに対して、新月は、’太陽の光’という他者による介入(評価)がなく、’光のない’ありのままの自分が露呈される状態を表しています。
そう、全く光がない、真っ暗なありのままの自分です。
新月は他人ではなく、自分で自分の価値を見い出す、自己評価をする性質や時であることでもあり、そして自分の潜在意識という見えない部分の中でも、最も深く暗い部分がフォーカスされることを意味します。
つまりは、自分の中の’闇’の部分です。
誰もが必ず無意識レベルでこの闇を抱えているため、どんなにマインドで自己評価を上げるべく躍起になろうとも、自分の内側に落とす影を常に感じています。これが’何かが足らない’という欠乏感を生み、お金、権力、社会的地位、他者の愛情など自分の外側にこの欠乏感を埋めるものを必死で探し続けさせる理由です。
この欠乏感を生む闇は、恐れや分離意識そのものである私達のエゴが作ったものです。この内なる闇と向き合い開放するまで、ずっと私達は社会という集合意識が作った評価という名の牢獄の中で欠乏感を抱きながら生き続けることになります。つまり逆に言えば、この闇を解放してはじめて本当の自分の光(エンパワーメント)を取り戻すことができるとも言えます。
潜在意識の中にある闇を見つけて解放するプロセスは、まるで底の見えない真っ暗な深い海の中を一人静かにひたすら潜っていくようなもので、その旅は恐れや孤独感が常に付いてまわる過酷なものになるかもしれません。
しかしこの時期に私達がここにいるということは、その旅をする勇気と準備が整っていることを意味しています。実際に今、幸運なことに、私達はこの内なる闇を見つけ、解放する大チャンスの中にいます。ブラックムーンという月のサポートに加え、宇宙の星々の天体配置などの影響により、私達の闇、更にはカルマが浄化されるということが、私が信頼している幾つかのソースから情報が発信されています。特に、この数日間、それを意識して過ごされると良いかと思います。