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17年目の再会

今日は、イタリアの友人Sさんから届いたお話を紹介します。

一昨日、Sさんは、友達夫婦の家を訪れました。

奥さんの方が、前日に闘病の末、亡くなられたからです。

すると、

ご主人が奥さんから頼まれていたSさんへの遺言がある、

と言ってきたのです。

その遺言とは、

17年前にSさんが奥さんにプレゼントした観葉植物を

ずっと奥さんが大切に育ててきたそうなのですが、

自分が亡くなったらSさんの元に返してほしい、

ということでした。

まず、Sさんが驚いたのは、自分がプレゼントしたことさえ忘れかけていた植物を

17年もの間、ずっと育てられていて、今だに生きているということでした。

そして、さらに驚いたのが、引き取ろうとその植物と久しぶりに対面した時です。

Sさんがプレゼントした時は、ほんの30cm程の背丈だった植物が、

なんと180cmあるSさんの背丈をも越える大きさの木にまで成長していたことです。

その植物がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこの植物の写真を見た瞬間、なぜか涙が出そうになった。

この植物はどれだけ多くの人の想いを運んできたのだろう、と。

この植物がお店で売られるまでに関わった人達がいて、

Sさんが友達の奥さんに喜んでもらいたいという気持ちでこの植物を選び、プレゼントし、

奥さんはそんなSさんの気持ちが嬉しくて、

自分の命が尽きる時までこの植物にたっぷりの愛情を注ぎ、大事に育てた。

その17年もの間、この植物はこの友達夫婦の家族の一員として一緒に過ごしてきた。

そして、

ある日、余命幾ばくもないことを悟った奥さんに、この植物が言ったのだろうか。

’自分をまたSさんのところに戻してほしい’、と。

もしかして、

この植物は初めから自分がSさんのところに戻ることを分かっていたのではないか。

大好きなSさんの想いに応えたくて、

Sさんとは17年ものの間、物理的には離れてはいたけれど、

お互いに心ではいつも繋がっていて、

’友達夫婦の幸せ’

を一緒に見守ってきたのではないか、と。

そして、

この植物は友達夫婦の所での自分の役目を終えた17年後のその日、

長年の自分の想いを叶えたのである。

ずっと夢見たSさんとの再会と暮らしだ。

この植物の名前は’幸福の木’。

そして、流れた年の「17」という数字は、

実はSさんにとって深い意味のある数字。

そこにはまだまだ解読しきれない沢山のサインが散りばめられていて、

人智を超えたミステリーがあるのでしょう。

でもそれは、何も特別なことではなく、

誰にとってもいつもの日常の中にある、ありふれたことなのだと思います。