大アルカナカードで17は「Star(星)」、8は「Strength(力)」になります。
「Star(星)」は、実現不可能に思えるようなことであっても、明確なビジョンをもち、実現したその理想に自分自身の姿を重ねる必要性を伝えています。背後の光り輝く星(実現した理想)にまだ気付いていなくても、ビジョン(夢)をもった時点で可能性の星は生まれ、空のどこかで永遠に輝き続けるのかもしれません。
「人は行為する存在であり、その人の成してきた行為がその人を形成する」
またこのカードは魂からの「私はこうありたい」という目的に向かって積極的なアクションを起こすことが、その夢のビジョンの実現に必要であると伝えています。(これは実際に何か行動に出るということだけでなく、その目指す状態にあろうとする姿勢も含んでいます。)
「Strength(力)」のカードは、「真の強さとは抑圧したりや打ち負かすことにあるのではなく、そういった何かと’戦う’ということから解放された高次の本質のことである」、と教えてくれます。それは別の言葉で言うならば、「Surrender(降伏する、身を任せる)」ということなのかもしれません。というのも私達は、何に対しても戦う必要などないからです。戦うから苦しくなるし、常に負けるかもしれない不安や恐怖に怯え、負ければ自尊心が傷付いたりします。
私は
誰かに愛されなくても、
誰かに認められなくても、
誰かに必要とされなくても、
それはそれで良し。
それと私という存在の意味や価値とは全く関係がないこと。
またそのためにもっと何かの努力やエネルギーを注ぐ必要もない。
私の存在の意味や価値は自分で分かっていればそれで良し(ただし間違っても人に決めさせてはいけない)。
そう心に決めてしまえばどこに戦う意味があるのでしょう。
それよりも既にはじめからある自分の存在の意味と価値を知っていることが、外からの影響を受けない、何よりの本質的な内なる力(強さ)になると思いませんか。