【蟹座・満月】幻想の中に埋没したアイデンティティの奪還

今年も残すところあと2日となりました。

さて、そんな中、今年最後の満月が12月30日、蟹座で起きました。
この満月は、先日12月22日に240年ぶりの「土の時代」から「風の時代」へと時代精神が切り替わるグレートミューテーション以降初めての、また特別な満月になりそうです。(もちろん、この意味は満月当日のみというわけではなく、周期的なタイミングという意味です。)

この満月のホロスコープは、’見えないものー精神性、心、意識の世界’に突入した「風の時代」の着実な一歩のためのプロセスに感じてやみません。

そのキーワードは「自己のアイデンティティ」です。

今まで、自分を定義するのにおそらく、多くの人が社会的アイデンティティを(当然のように)自分だとみなしてきたのではないでしょうか?

つまり、<私>とは、〇〇家の〇〇を両親・親戚にもち、〇〇出身で、父であり、母であり、娘、息子であり、夫、妻であり、経営者であり、従業員であり・・・・というように、社会的枠組みの中での役割・位置づけでの自分でしかなかったのではないでしょうか?

「社会の枠組みの中で生きる=自分の人生」が当たり前過ぎて、自分の夢も希望も、自分の存在価値や可能性も全てその枠組の中にあることが前提の、つまりは常に何かしらの’制限・限界’の中であるものとして生きてきたのではないでしょうか。

しかし、今、これまで<私>というアイデンティティを置きどころとしてきた社会的枠組そのものが崩壊しています(これから益々、本格化するでしょう。)。

もし、今、あなたがこの状態に絶望しているなら、それは恩寵であり、希望です。

なぜならそれは’幻想から目覚めること’を意味するからです。

今、人類が直面しているのは、「社会的枠組というものそのものが、誰かの意図によってつくられた幻想の世界だったということに気付くこと」です。

皆が信じてきた社会的枠組の中で私達はこれまで、できるだけ上手く適応し、’自分の人生はまだマシな方かな’’人生なんて、自分なんてこんなものだろう’という打算的希望と、苦しみを一時的に麻痺させてくれるその場しのぎの甘い誘惑(消費行動、嗜好品、依存的人間関係など)に流され、老後の些細な蓄えと孤独死に恐れながら’そのまあまあの人生’が無事に終わるのをただ待っていただけではないですか?

しかし、その社会的枠組が崩壊し始めることで、それそのものが幻想であったのだと気づき始める人が増えてきています。

もしかしたら、こんなブログに興味をもって読んでくださっている人なら、ずっと前からこの真実に気付いていたと思います。

しかし、以前はまだ社会的枠組が強固な基盤を築いていた「土の時代」でしたから、どんなに自分の直観がそれを訴えてきても、現実の世界ではその枠組の中に揺り戻される幽閉状態でしたが、これからは違います。

「風の時代」への切り替わりは、人の意識の位相が変わるということです。

しかし、この人の意識の大変革には、自分の能動的意志が必要だと感じています。

ただ世界が変わるのを、誰かが良くしてくれるのを待っているという受け身的な在り方そのものが、旧「土の時代」の社会的枠組という幻想の中での生き方だからです。

現時点でのホロスコープや今後の時代精神をつくる天体の動向から、しばらくは目の前の現実世界において、社会的枠組の’土の時代の世界’がまだ残存しているように見えるのですが、これは数年以内に終焉するように思われます。つまり、以前のように元通りにはならない、ということです。

それは、「風の時代」を生きる意識にシフトをするしかない、ということでもあります。

そこで、今回の満月が私達に促してきていることに「本当の自分のアイデンティティを取り戻せ!」ということのよう感じています。

本当の自分のアイデンティティ、それは、社会的枠組とは一切関係ない、肉体をもったひとりの人間という在り方も超えた、自己の本質(魂)の部分を意識化せよ、ということだと思うのです。

なぜなら、この部分は時代が変わろうが、世界の情勢や状況が変わろうが、誰にも何にも奪われないし失わない部分だからです。

誰かの妻でも母でもない「<私>とは何者なのか?」、

自分がここに存在している本質的理由「<私>の人生の意味とは何なのか?」、

これまでの社会的枠組(常識)や他人への忖度なしに「本当は何がしたいのか?どうありたいのか?」、

という深いレベルでの自己定義の確立を促されている満月であるように感じます。

本質な自己認識ができて、はじめて自分の魂を輝かせる選択や行動がそのまま’生きることそのもの’になる世界になるのではないのでしょうか。

この年末年始は、日本全国が大寒波で見舞われ、大雪が降るところも多いそうですし、GO TOトラベルの一時停止もあり、自宅での自粛ムードにありますが、今、私達が直面している「自分の本質的なアイデンティティと向き合う」というテーマへの取り組みをするのに最高のギフトの時だと思っています。

自分ひとりの静かな時間の中で、本当の自分が存在している在り処を自分の中に見つけることが、今年2020年を平和の内におさめ、新しい時代のかけがえのない新年を迎えることになるのではないかと感じます。

2020年という大激動の年を皆様と一緒に乗り越え進んでこれましたことを心より感謝いたします。

今年最後までお付き合い頂きありがとうございます。どうぞ、素敵な年をお過ごし下さい。

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