11月も終わり、いよいよ今年も残すところ1ヶ月となりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今回、11月30日18:30に双子座で満月を迎えました。満月のもつ浄化力がより強力になると言われる半影月食です。しかも、今年は珍しく回数の多い4回目の月食になります。
月食は普段、深く隠されていた部分(特に、無意識的に’闇’’ネガティブ’と感じているシャドウの部分)が、なかなか強烈に浮上しやすい時です。また、ここから長期的に大きく物事が拡大・展開していくようなターニングポイントの時でもありますので、この満月のエネルギーはしばらく続きます。
こんな大きな節目になる双子座・満月(月食)の時ですから、きっと皆さんも何かしら感じられたり、実際に状況として体験されているかと思いますが、私なりのこの満月のもつ意味について理解するための、まずは前置きを書いてみたいと思います。
星の配置や私個人の感覚から、ここ最近の大きな節目として、まず11月20日からパツンとそれまでの流れの延長線上ではない、また新しい何かに切り替えられたような感じがしました。それはまるで今まで使っていたノートのページが終わり、新しいノートに切り替えるような感じとでもいいましょうか。
そして、11月22日の太陽が射手座へ移り、魚座で上弦の月を迎えたこの日は、この先には持ち越せないものを完全に切り離し(大浄化)、重さ、硬さ、窮屈さといったこれまで内向していたものから一気に爆発して解放されるような強烈なフェーズの変化が起きたように感じ、強烈な眠気と体の重さで久しぶりにノックアウトされました(これは私個人の出生時の天体配置との相性もあるのですが。)
恐らく、この11月中旬以降からのジェットコースターのようなエネルギーの激しい動きと変化を感じられた人は結構、多いのではないかなと感じています。
また私自身はそれを感じていただけでなく、この期間、ずっと取り憑かれたように(!)かなり大掛かりな断捨離をしていました。
上手く表現できないのですが、何やら別のスイッチが入ったように、自分の身の回りのものや環境に違和感を感じ居ても立っても居られなくなり、長年所有してきたもので見た瞬間に「これは違う」というのが分かってしまい、何の心の引っ掛かりもなくひたすら処分し続けました。
特に10年以上も使わなかった(これからも使わないであろう)ものや服、もう全く魅かれない本、惹かれる云々の前になぜそれを持っていたのかもはや不明なものまで、’ああ、これが噂のこんまりメソッドというものなのか’と、ゾーンに入ったように、何の迷いもなく静かな明晰さの中で集中してやり遂げられました。
そこでつくづく感じたのが、モノというのは私達の想い(欲望)が結晶化したものであるということでした。
ただ今回、自分でも驚いたのが、「自分がこれまで保持してきたモノ=自分の想い・欲望・執着」が自分の中にないと、これらのモノに何も引っかかりを感じない、魅力も後ろめたさも何も。すると、それらを保持する理由が見つからないから手放す、という至極シンプルなことなのだということが分かりました。
もちろん、いくつかのモノに対して、「まだ使えるから/高いものだから、もったいない」、「せっかく頂いたのに申し訳ないから」、「もしかしたら、使うときが来るかも」なんて言う誘惑や手放さないための言い訳もふつふつと出てきたのですが、しかし、これは本当の私の声ではなく、きっと人間の無意識の中にある「喪失することの根源的な恐れ」からきているのだと感じました。
そして、本当の自分の声。本音、本能(無意識)の声、インナーチャイルドの声。
何よりこれに気づけたことが、私にとってこの断捨離の大きな収穫だったように思います。
そこで浮き彫りになったことは、「本当はこうしたいのに、自分の外の世界(常識、社会概念、他者)に忖度して我慢している、遠慮している、押し殺している自分がいる」ということ。これは、’自分が自分であること’を恥じ、その価値を低め、認めない、ということです。
やっぱり、私は自分が心から満たされる状態でありたいのです。自分にはこの体を、五感を喜ばせる責任があり、そのための選択を意識的に選択する必要があるのです。そして、その基準は私にしか分からないことであり、それを自分で決める必要があるのです。
というわけで、前置きが長くなりましたが、実はここにこの双子座・満月(月食)の真髄があると思っています。
「風」のエレメントである双子座のもつ「好奇心、ワクワクすること、言葉、情報、知識、コミュニケーション」も活用しつつ、この満月のキーになりそうなことをリストしてみたいと思います。
■軽やかであるために、不要なものを手放す
特に、今回の満月は12月22日から始まる240年続いた「土の時代」から「風の時代」への移行の大きなステップ(布石)になります。個人では少なくとも20年の棚卸しの時(木星と土星のグレートコンジャンクション)とも言われますから、少なくとも過去20年間を振り返り、もう必要ないと思うもの(考え方、執着、モノ)を手放す大チャンスです。というか、嫌でもそうさせられている流れの中にいる人も多いのでは?
注目したいのが、「我慢しながら仕方なくやっていること」がないか、ということです。
もしあれば、これは「土の時代」の在り方で、これからの「風の時代」には合わなくなってきているものだということを私達に教えてくれています。これももちろん、断捨離しましょう。
■自分の好きや心地良さ、ワクワクするものを選ぶ
自分の好きなものや心地良く感じるものは、自分独自の感性です。風の時代はこの自分独自の感性を活かすことが大事になってきます。
まずは自分の本音、本能の声を大事にし、それに正直になることだと思います。すると、自分が大事にしている価値基準がブレずに、本当に自分の心が喜ぶことを選択し、それを行うことができるからです。
情報にも関わる双子座だけに、この自分の軸が定まっていないと、自分にとって不要で無駄な情報の大海の中で自分の時間やエネルギーを消耗し、溺れて自分を見失いかねません。
あなたの’好き’という感性は、他の人には見えない、この世界の美しさ・素晴らしさを捉えたあなたの心の眼差しなのです。
■他者の独自性を認め、相互理解できる
自分独自の価値基準があるように、人には人の数だけ異なる価値基準があることを知り、受け入れられるようになる。これが双子座のコミュニケーションの意味なのだと思います。
「私」という自我がある限り、私達は本当は他者の感情(心の中)を理解することはできないと思うのです。(思い推し量ったり、想像したり、同情したりすることはできますが。)
では、誰にも見えないし分からない、自分の心の中のことをどのように他者と共有していくのか?
それは「言葉」を使うことです。
言葉は文字通り言葉にならないものもあることは前提で、他者と共有することができる共通ツールです。
自分の心の中で感じたことや思ったこと、その自分の中に隠された主観的なものを自分の外に、世界に表現するのが人間であり、その行為をコミュニケーション(相互理解)と呼んでいるわけです。
これからの風の時代で、自分の心の眼差し(独自の感性・価値観)が捉えたものを自分の言葉で伝えることが、そのまま社会活動に繋がっていったりするように思います。
既に「風の時代」のエッセンスを感じられる双子座・満月(半影月食)を軽やかに楽しみたいですね。