皆さん、こんにちは。今春も、鳴き方の感を取り戻した鶯のドヤ声で目覚める朝を送っております(山に麓に住んでおります^^)。
毎年のようにまだ寒い初春の頃は、鶯特有の「ホーホケキョ」を上手く鳴けず、愛嬌あるとぼけた鳴き方にこちらもズッコケそうになりますが、それでもめげずに練習をして流暢に安定した鳴き声を聞くようになると、素直にすごいなと拍手をおくりたい気持ちになります。
そうです、今年も春が来ました。自然界の生き物たちにとってはいつもとさほど変わらない春の季節を送っているようです。近所の桜の木も当然のように今年も満開となった淡いピンクの花で春を彩っています。
その自然界と同じ地球で生きているとは思えない、今の私達人間がいる世界。
しかし、人間だからこそできるその情熱と、知性と、感受性と、五感を使って、起きてしまったことは変えられないけれど、これからの自分たちの世界のために’意識は変えられる’と思うのです。
そして、この度も宇宙の秩序のまま流れる自然のサイクルは、4月8日11:35に天秤座にて満月を迎えました。
今回も占星術、数秘、タロットとそこから受け取るインスピレーションを通して個人的に感じとっている、この満月のときに意識したいことなどをシェアさせて頂きたいと思います。
ここ最近の、占星術的観点からみた歴史的天体イベントとして、3月22日には30年ぶりに土星が水瓶座入りし(まだトライアル期間ですが)、4月5日の冥王星と木星のぴったりコンジャンクション(約5000年ぶり)、2/17~3/30で火星の山羊座の通過、といった安定の(!)「抜本的な破壊と人類史上転換期」という流れの中にあることが前提でのこの満月の時期のテーマになりそうです。
(ここまでの流れはずっと過去記事で書いてきましたので、また遡ってお読み頂けたらと思います。)
◆「未知」しかない!
今回の満月のホロスコープで肝となる天体配置はサビアンシンボルなどでどれも「未知の領域」を示唆しています。
未知の領域、それは今までにない世界に踏み込もうとしている、というです。
これは土星が水瓶座に移ったことも関係していると思うのですが、土星と土星がこれまでいた山羊座は、形のないエネルギーを収める容器とその容器の仕切り(ルール)のシステムのような関係にあり、実践的に(現実的に)パワフルに機能してきました。
しかし、器である土星は今、水瓶座で「ここから先は容器は要らない。今まで使っていた容器は壊してください」と、言われているような状態なのかもしれません。土星にしてみれば、それが自分自身であると信じ、ここまで積み上げてきた容器を壊せと言われるのは、自分という存在を根底から否定されるようなものでしょう。
しかし、水瓶座のルーラーである天王星は土星の見かけの容器そのものではなく、土星のもつ本質を高い次元で俯瞰して見ているので、土星が狭い視野でこれが自分であると信じている容器は「自分を制限しているもの」でしかないということをよく分かっています。
ちなみに土星は人間の肉体も表すので「自分は皮膚で世界と切り分けられたこの肉体の中にいる」という感覚に付随する、自我を基盤とした個人にとっての全ての他の天体(月、水星、金星、太陽、火星、木星)も含みます。
過去記事でも散々書いてきましたが、本当にここからは、今までのやり方は通用しないでしょうし、どんなに表面的に取り繕っても以前のような状態には戻らないのではないかと思います。
天体の意志、特に宇宙意識の頂点にあり、特に今年の要の天体である冥王星が介入してくる破壊には手加減の文字はありません。本当に徹底的です。
破壊という言葉を聞くと恐れを感じる人もいるかもしれませんが、冥王星は人知を超えて真理を見ているので、自我を自分だと思い込んでいる私達がこのまま益々、宇宙真理から離れていくのを止めるために強制終了してくれているんです。(これを本当の愛だと感じる私は生粋のマゾなのかもしれません笑)
◆ここからはもう、ごまかせない!
「未知」と「冥王星の愛の破壊」は、この満月の2020年4月8日を数秘やタロットからも伝えてきています(詳細は割愛します)。
ここで、冥王星の愛の破壊を人間的な視点でもう少し掘り下げるならば、
「あなたはもう、それ(真実・本心)に気づいてしまったのでしょう?
今まで必死にそれを押し隠して取り繕ってきましたが、今、あなたは分岐点にいます。
あなたはこれからもそれをごまかし続けるのか、
それとも、あなた自身の本質に立ち返るのか。
ここであなたが決めたことはもう覆らないでしょう。ここが最後の別れ道です。
覚えておいて下さい。
あなたを蝕む苦しみは他の誰かやある物事によるものではなく、いつでもあなた自身によるものであるということを。」
これを読んで何かグサッとこられた人は、この後、どちらの道を選ぶかで異なる次元を生きることになるのではないかと思われます。
◆ビジョンをもって能動的でいよう!
この未知の領域であるからこそ、それは、この先の展開、未来の世界は全て自分次第とも言えます。
この満月が起きた天秤座はたくさんの他者視点のバランス点を見つける天才です。
天秤座の風の元素、ルーラーである金星の性質を上手く使って、自分の思考や知性に調和や美が感じられることが大切です。
個人的にはこの時期の天秤座の満月は本当に素晴らしい天の采配であると思っています。
というのも、多くの人が今までとは考えられないような劇的な状況の変化に直面し、この先、どうなるか分からないという恐れや不安でストレスを抱えています。
ここで起きがちなのが、外出自粛の中でストレスがたまることも相まって、
- 恐れや不安をさらに助長するようなたくさんの情報を追いかける
- Youtubeの動画などをひたすら見たり、ゲームにのめり込む
- ネットショップや通販で不必要なものを買い続ける
といった、極端に不安や恐れの中にどっぷり浸かるか、極端なポジティブ思考で感じないふりをする「思考停止状態」に陥りやすいということです。
思考停止状態は完全に受動的思考で、自分軸を失い(それにさえ気づかなくなります)、状況や誰かの言葉に影響を受けやすく、情緒不安とメンタルが弱くなってしまいます。(特に今は、気をつけていても世界中が不安や恐怖にかられた集合的意識につながりやすい時です。)
これはまさに、天秤座のネガティブな側面です。
この時期どんな風に過ごすかによって、この先の自分が生きる世界が本当に変わっていくと思います。
そのための方向づけとして、
- 自分や今後の世界がどんな風であってほしいかのビジョンをもつ
- 今までやったことがないことにチャレンジしてみる
といったように能動的に思考して突き進んでいくことが大事な気がしますし、私自身も意識するようにしています。
未知の領域なので誰にも何が正しいのか正解は分からないのですから、それはむしろたくさんの可能性があることも示唆していますし、ここはむしろ積極性をもって新しいことに挑戦してみるという時の気がします(もちろん、トライ&エラーもしながら)。
そして、未来の前向きなビジョンは自分のことも良いのですが、水瓶座らしく社会とか国、世界中といったスケールが大きいことで思い描くとすごくパワフルな力が働くような気がします。
日本はここ数日は晴天のこともあり、昨夜から美しい月を見ることができます。
月を見られて気づいた方もいるかもしれませんが、この満月は地球に近いところで起こるため、スーパームーンと呼ばれるいつもよりも大きな月が見られます。
美しい天秤座のスーパームーンの下、世界中がこの困難な時を乗り越えられるよう祈りながら、望む未来へのビジョンを描いてみてはいかがでしょうか。