こんにちは。いつもご覧頂きありがとうございます。
2月27日(土)17:17、乙女座での満月となりました(この数日、急用続きで記事のアップが事後になってしまいましたが(^^;)。)
私自身は月のサイクルの影響をまともに受ける方で、新月や満月当日(いやその数日前から)は自分の感受性や感覚にどっぷり浸かり、そこから言葉にしていく感じでここでの記事を書いています。
それにしても、現代の社会生活は、等間隔で分を刻む直線状の時間軸という男性性的なサイクルを基盤に動いているので、個人の感受性や体感のリズムである月の女性性的なサイクルと合わないですね〜。
しかし、今回の乙女座・満月は、圧倒的な女性性のエネルギーを感じる満月でした。それもそのはず、この乙女座・満月は、女性原理である月が女性性の性質をもつ乙女座に、そして男性原理である太陽も女性性の性質をもつ魚座にありました。また主要天体が4ハウスから9ハウスの右半分に集中していたのも、精神活動や行動の動機が他者との繋がりや調和を前提とする、ここにも女性性的な要素が感じられました。
しかし同じ女性性でも、乙女座のもつ’理性’と魚座のもつ’感性’という、女性性の中の男性性の部分(陰の中の陽、心理学でいう内的男性性(アニムス)的なもの)、女性性の中の女性性(陰の中の陰、純粋な陰)といったように、女性性の中にある二元性を統合していくような満月のように感じます。それはまるで、1枚のシルク布の光沢部分と陰影部分であり、人間の手に負えない天変地異で荒れ狂った自然と人間によって整備された利便的な資源としての自然とも言えるかもしれません。
そんな満月の流れの中、陰極まったもっとも深い冬がすっかり明け、先日の水星逆行も終わって4月末まで全天体順行という中にあってか、ここまでやや停滞していたものがまだ本格的な始動でなくとも軽やかに前進していけるような勢いを感じます。
それでは今回も、この乙女座・満月について、占星術、数秘術、タロット、私の体感やインスピレーションから受けたことをシェアさせて頂きたいと思います。
【数秘&タロット】2021年2月27日→「16(塔)/ 7(戦車)」
【Keys】
●感情や感受性の向こう側で真の自己と出会う
世界(他者)から投げかけられることに対する自分の感情や感受性の反応の奥深くへ入っていくと、今までそれが現実だと思い込んでいたことをニュートラルに静観する真の自己に出会うだろう。・・・そして、真の自己は<わたし>が生まれるよりずっと前からこれからも、今もここに在るのだと分かる。
●合理的理性の解体
言語化されていることというのは、それを取り囲む見えない圧倒的に超越するもの(深淵なる真理、神的本質)のわずかな断片に過ぎない。それはすなわち、言語化されていない部分にこそ、本当に大事なものが隠されている。だから誰もが頭で理解できることや論理的な正しさだけに囚われると、それ以外の可能性が閉ざされ、自分の本当の精神の自由さや偉大さが抑圧される。
この世界では唯一の絶対的真実というものは存在しない。現実世界のルールや価値観だと信じているあらゆることは、<わたし>が意味づけしたものに過ぎないのだから。
言語では決して表現できない経験があるのだということ。
●自分の理解を圧倒的に超越するものが在ることを受け入れる
<わたし>という自我の意志でがむしゃらにコントロールしたり、乗り越えたりすることができない圧倒的に超越するものがある。というより、本当はこの世界で人生で<わたし>がコントロールできるものなどほとんどない。自分の出生(生まれる場所や家族、性別、生まれつきの性質など)や自分の身体ですらコントロールできないのだから、ましてや他者のことや世の中のあらゆる物事など、それを道理で理解して管理などできるはずもない。
ならば、理性(知性)ではどうにもならないものにどう向き合ったらよいのか。
それは、’私たちの中の不条理で割り切れないあふれ出てくる情感的なるもの(感性)である女性性’に鍵があるのかもしれない。というのも、この部分は理性の理解を圧倒的に超越するものに繋がっているためだ。
●宇宙原理の幾何学という美に触れる
何かに惹かれたり、心地良さや調和を感じるのは、その背後に存在している圧倒的に超越するものの中にある完全なる幾何学的な美を感じ取っているからなかのかもしれない。
その幾何学は、<わたし>の存在、<わたし>の人生、<わたし>の前に立ち現れるあらゆる人、モノ、状況といった世界、<わたし>の感情・感性・思考・情熱・行動の全てを生み、動かしている純粋な宇宙原理だ。
私達の無意識はそれを知性で理解しており、意識では感性として受け取っている。
この乙女座・満月は、自分の感性の奥にあるこの純粋な宇宙原理の幾何学を知覚することを促しているようだ。
それは私達の女性性の中の理性と感性を統合させた直観的な知性で触れることができる創造的宇宙のイデア(理念)だ。
◆ ◆ ◆
要するに、「頭で全てを理解しようするな。感じるものの中に入れ!」ということでしょうか。
朝起きたらまず、’今日やるべきこと’を考えるのではなく、’今日をどんな一日にしたいか’を感じるようにしたい、とふと思いました。