2019年1月21日14:16に、今年最初の満月を獅子座で迎えます。
この満月は、月が赤く見える月蝕でもあり(今回の月蝕は日本では見えません)、地球からの月との距離が最も近くなり、アメリカ先住民の暦で1月の満月を’ウルフムーン’と呼ぶことから、全てくっつけて「スーパーブラッドウルフムーン」という長い名前で呼ばれています。
今回の満月はそのネーミングから、名前の長さだけでなく何となく凄そうなインパクトを受けますが、期待に漏れずあそのエネルギーもまたとんでもなくパワフルだと言われています。
まずは、いつものように今回の満月データを紹介します。
◆今回の満月の占星学的ポイント◆
ここからはこの満月に関して私が思うこと書きたいと思います。
まずあらためてですが、月の周期の中でも古代より特に新月と満月はサイクルの転換点となる大事なポイントで、満潮や引き潮などの自然現象、生理周期や受胎・出産など女性の体のリズム、農作物の種蒔・成長・収穫、医療、政治などにおいて、重要なタイミングとして利用されてきました。
この満月はそんな月が地球と物理的に最接近するスーパームーンであることから、月のエネルギーがより一層強まるとされています。
「蝕」は、地球から見た太陽と月のそれぞれの通り道の交点で起こる新月や満月のことを言います。
それを形而上的に占星学では、「自分の過去の魂の記憶と霊的成長の月の道と、現在の自分の意識的経験と肉体を持った経験である太陽の道とが交わる点」としてとらえます。
つまり、現在、肉体を持って生きている私達が、過去生など過去の体験を通じた魂の記憶に触れながら、自分が今、ここに存在している意味や目的を霊的に理解し、意識的に生きることを思い出させてくれる機会が’蝕’であるのではないかと思います。
蝕は、このように時空間を超えた魂の記憶が交差するため、普段は自覚できていない、潜在意識下にある自分の思考や感情の隠された根源が顕在意識上に浮き上がってくることがよくあり、一時的な感情の高ぶりや不安、ネガティブな感情に囚われたりと、普段の自分とは違う抑制できない心の混乱状態になるかもしれません。
そうなっても無理に何とかコントロールしたり、分析しようとしたりせず、ここはどっしり構えてその湧き上がってくる感情を感じ尽くしてみると良いのではないかと思います。感情は自分自身ではないということ、感情は私達がそれぞれ体験を通じて選び掴んだにも関わらず、それを感じることなく自分の内側に抑え込んだために自分の中でずっと燻っているからです。
その時は、ちょっと辛いと感じても、感情が中から湧き出てきたら、その時はそれを感じて手放すチャンスだと思ったらどうでしょうか。
それからもうひとつ。月蝕(交点で起こる満月)は、ここから先、半年から2年ぐらいのスパンで捉える物事の到達点や転換点になり、ここから大きく拡大・発展していくタイミングだと言われています。
特に2018年1月や7月あたりから「こんな風に生きたい」「こんな自分でありたい」と掲げた理想や目標など取り組み始めたことが結果や成就といった何らかの形になって現れてきている人も多いかもしれません。それは必ずしも自分の外で起こる現実とは限らず、自分の内側で起こった変化を実感するのかもしれません。
そして、もちろんここで終わりではなく、現状を見てここから大きく方向を変換したり、当初想像していた以上にとんでもなく大きなものに育てていけるタイミングになるでしょう。実際、今回の満月は、下記のことも含め、’ここから大きく動いていく始まり’とも言われています。
実は去年の10月から新月と満月はずっと位置する12サインの0度で起きています。
0度は、そのサインの性質がまさに生まれ始める度数で、安定はしていないけど混じり気のない純粋な情熱とエネルギーが溢れ出るポイントで、この満月も月が獅子座の0度、太陽が水瓶座の0度でそれぞれ起こります。
ということで、この満月は純粋な獅子座のエネルギーと水瓶座のエネルギーの純粋な欲求のぶつかり合いで、主観的な自己表現の情熱が爆発する’火’と、客観的な理想の実現を目指そうとする’風’が正面から統合点を見つけようと互いに取り組み合う形です。
つまり、「自分らしさ」という個性を全面に押し出して自分の好きなスタイルで他者にその価値観と同意を求めて自己表現する獅子座と、人は一人で生きているのではなく世界(社会)は他者との共有の場であるという概念のもと皆にとっての理想のあり方を追求しようとする水瓶座が、それぞれの性質を最大限に活かせるだけでなく、共に成長でき、また互いが取り組むことによってより高い次元の創造活動ができることを目指すことなのではないかと思います。
・・・難しいですね。
ここで出てきた「自己表現」について、今年の数秘エネルギー「3」のテーマにも関わっていることもあり(前回の記事で書いてます♪)、ここ最近、私がずっと探求している課題でもあるので、これはまた別記事で書きたいと思っています。
サビアンシンボルを見ると今回の満月を機に獅子座の自己愛の欲求が爆発する予感もあるので(笑)、まずその一歩として
という問いかけに向き合ってみるのもよいかもしれません。
もしかすると今回の月蝕を機に、人によっては今まで’これが自分だと信じてきたこと’に関してとんでもない真実が晒されるかもしれません。
占星学では地球からみた天体同士が影響し合う内角度として’アスペクト’という概念があるのですが、今回の満月のホロスコープの中で、月と海王星、月と木星−金星がそれぞれ135度のセスキーコードレート、太陽と海王星、太陽と木星ー金星がそれぞれ45度のセミスクエアからなるアスペクトをとります。
そして、これらを結んでできる二等辺三角形の形は「トールハンマー(神の拳)」と呼ばれ、神の審判の如く鋭い指摘で容赦のない批判を表すハードアスペクトと言われているのだそうです。これは自分が相手に向けてという場合と、自分に向かう場合があるようで、どちらにしても心理的なストレスとプレッシャーがかかるとされています。
トールハンマーは北欧神話の雷神トールの武器がモチーフになっています。
このトールハンマーも、その他のハードアスペクトと同様に困難、障害、チャレンジをもたらすとされますが、これを乗り越えることで、不愉快で理不尽な人や状況に対して忍耐強く、心理的に支配されることなく、どんな状況でも大局的な視点をもって冷静さを保てるよう鍛えられるとされていますので、一時的に辛くてもより良く生きていけるようになるためのチャンスとして取り組んだ方が得策でしょう。
さらにこのトールハンマーを構成するアスペクトのひとつ135度という数字ですが、意味が解明されていない’ミステリーの角度’と呼ばれており、計算上、DNAを上昇させる数字と関連すると言われています。
今回のトールハンマーに関わる天体達とそのサインの組み合わせ、そして、時空間を超えた魂の記憶という月蝕も相まって、専門家達の間でも何が起こるか分からないミステリーの配置だそうです。
ちなみに、この満月の日(2019年1月21日)は数秘エネルギー「7」で、やはり’神秘、ミステリー’に関わる数字になることも興味深いです。
実は、私自身に関して言いますと、今回の満月のちょうど1週間前(1月14日)から毎日、自分の中の何かが目まぐるしく変わっている感覚があります。それは感情や思考、肉体のレベルでも実感しているのですが、自分の意識ではまだ把握しきれていないレベルや次元で起きているのではないかと感じていて、今回の満月の記事もちょっと前から書こうと思いながら、毎日、私の中で捉える視点が変わり、結局、今日、このような形で書くことになりました(^^;)。
ここまでいろいろ書きましたが、この月蝕(満月)の波に乗る鍵は、例え目まぐるしく状況が変化したり、想定外のことが起きようとも、’自分の心が喜びで満たされるような自分の中の壮大な夢(ビジョン)を思い描くこと’が、嵐の中でもゆったりと構えて風(空気)を読むことができる大きな助けになるようです。
さて、自分自身や人生に大きな変化や変容の機会となった方も多かった去年2018年に続き、この2019年は失敗してもいいから自分のやりたいことにトライしてみること、行けるところまで自分の世界を広げてみることが大切な感じがしています。
こういった激動の流れの中、私達の肉体の体も変化に対応しようと想像以上にエネルギーを消耗していますので、特に今月のように蝕が続くような時は、体をしっかりと休ませて下さい。昼間でも眠たくなったらできるだけ休むように心がけて下さい。睡眠は肉体だけでなくて、エーテル体などエネルギーとしての体や、意識、魂のレベルにも関わってくるところです。
今回も長い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました。
ミステリーな月蝕をどうぞお楽しみ下さい♪