【双子座・新月】自分の真実は全て今、目の前にある

最近、ここでの記事配信が新月・満月に関することばかりになってしまっているのでなおさら実感するのですが、新月と満月の間の約2週間のサイクルが何と早いのでしょう!

サイクルが早いということは、物事の流れや現実化も早い、ということですから、特に去年からここに至るにあたり、自分自身や身の回りの状況の目まぐるしい変化の中にいる、という人も多いかもしれません。ちなみに、私がここ最近、講座などでお会いした方々のほとんどが、もう見ないふりをして誤魔化す方がしんどくなるような状況に向き合ってみえました。

もちろん、目の前の状況は自分の内面の反映なので、’状況へ対処するということはそれを現実化させた自分の内面と向き合うこと’でもあります。

今年の3月から本格的に始まった天王星・牡牛座時代はもちろん、射手座・木星に、山羊座の土星と冥王星のコンジャンクション、その他ここに至るまでの新月・満月や他の天体達の完璧なアシストに(たとえ、ハードだったとしても)感動のため息ものです。

さて、そんな中迎える今回の双子座・新月(6月3日19:02)が象徴することについて読み解いていきたいと思います。

◆変容後の新しい自分がスタートする

前回(5月19日)の蠍座・満月は、それまで自覚できていなかった自分の中にあった執着や感情のパターン、特に他者への依存・支配という無意識のパターンに意識の光が当たることによって、根底にあった恐れが’自分で在るということへの決意と確信’に変容するタイミングでした(詳しい内容はこちら)。

変容とは自分の内側で起こるものであり、それまでの古い価値観や視点での自分や世界の見え方のステージ(次元)が変わることでもあります。

つまり、それまで’これが自分なんだ’と信じていた自分の古いアイデンティティが崩壊し、自分に対する新たな視点を獲得した新しいアイデンティティが形成されるのです。これは言ってみれば、自我が自分のアイデンティティを置いている人格レベルの自分の’死と再生’という内的プロセスであり、このプロセスを人生の間で何度か繰り返しながら私達は自我(エゴ)を解体していきます。

今回の双子座・新月は、この変容のタイミング後の初めての新月であり、自我の古い殻をまた1枚脱ぎ捨てた、ある意味新しく再生した自分がスタートする時とも言えそうです。

ちなみに、この新月を数秘でみると2019年6月3日→「21/3」となり、「前のサイクルの完了と精神原理での新たなプロジェクトの始まり」となり、まさにこの流れを示唆していますね。

さらに、この新月の双子座のルーラーである水星も今まさに双子座の自分のホームにいて、「全てをゼロに戻して再出発」というサビアンシンボルが示す通り、まさに「新たなスタート」にスポットライトがしっかり当たっている感じです。

 

◆必要なものは日常の目の前に全てあることに気付く

今回の新月である双子座というサインは、能動的・外交的な男性性の意識の方向性をもち、「思考」を司る風のエレメントで、’知的好奇心、知恵、論理的思考、言語化して表現する、コミュニケーション、多才、快活さ、二元性の学び’といったテーマをもっています。

普通に双子座・新月というだけを見れば、双子座のこのような性質(エネルギー)を意識して取り入れていくと良いですよ、で終わるのですが、他の天体との影響などの要素も重ねて見ることでもっと深く大切なことにも気付いていけます。

それに今回のこの双子座のエネルギーを上手く活かすのにもちょっとコツが必要な感じです。

好奇心旺盛で何でも知りたがり、そのためならどこへでもすぐに飛んでいくフットワークの軽さは双子座の素晴らしい性質ではあるのですが、いつも自分の外にある情報に振り回されたり、自分自身に関する答えが自分の外にあるのだと思い込み、いろんな人(知人だけでなく、カウンセラーや占い師など第三者のプロ)に助言を求めて訪ね回るジプシーに陥りやすかったりする可能性もあります。

それはひとえに自分自身に確信がないから。自分を信じていないから、と言えるのかもしれません。

しかし、自分を信じていない人が他者を信じることができるのでしょうか。どんなに素晴らしい情報や知識を得たとしても、それを信じられなければ、それを人生を活かすことができません。

’もっとどこかにより優れた正しい情報や知恵があるはずだ’という双子座の旺盛な知的好奇心は素晴らしいのだけれども、いつも’まだ見ぬどこかの誰かが知っていること’を追いかけ続けることは、本当に知りたいことを知るための最も大きな損失になりかねないと思うのです。

その理由として、

  • エゴはいろんな所に行って聞いたり、情報を得たりするその行為そのものに同化して満足する傾向があるため、どんなに素晴らしい情報を得てもそれを自分の中の体験に落とし込むことまでいかず、結局、活かすことができない。
  • 情報の価値を判断する軸が自分の中にないため確信がもてず、情報の良し悪しや価値観が他者軸で振り回されている。例えば、著名な人やある権威が証明したものにより優れた情報があると思い込み、はしごして渡り歩く。
  • 自分の内なる声、直観を信じていない。肉体という限りある小さな存在としての自分の視点でしか物事が捉えられず、状況を表面的に対処することが解決だと思っている。

があります。

情報に限らず、この世の中には良さげな商品やサービスはたくさんありますが、それが必ずしも自分に必要なものかどうかを自分で判断できないと、目的と手段が曖昧になったり、何より自分自身に確信が持てずいつも迷っているという状態になったりしてしまいますよね。

そのために、’何が知りたいのか’、’なぜ、知りたいのか(私に本当に必要か)’、’それを知って私はどう活用するのか’といった能動的・意識的な自分軸をもつことは双子座のエネルギーを活用する上で土台となるのではないでしょうか。

そして、ここでこんな記事を読んで下さっているあなたのような人は、世俗的なハウツー情報に興味はなくて、もっと自分自身を知りたいという自己探求に興味をお持ちかもしれません。

そう、「自分について知りたい」も双子座の知的欲求の根底にあるものであり、それを探求するにあたっての素晴らしい示唆をこの新月の天体配置では伝えてきています。

今回の双子座・新月が起こるのは「日常の役割・労働」を表す6ハウス、そして、そんな新月を真正面から見据えるのは「遠くまで真理を追求する精神性」を表す射手座・木星(逆行中)。これらが伝えてくれているのは、

「自己に関する霊的探求(スピリチュアルな自分探し)に対する真理は、どこか遠くの誰かが知っているのではなく、日常の目の前のあなたが他者や社会のために行っている役割(労働)の中にありますよ。」

ということだと思うのです。

今回の新月に限らず、私は日頃から「霊的成長の機会というのは、何か特別なスピリチュアルな行為やイベントではなく、日常の何気ない中にある」と思っていますので、これは私にとってはリマインドしてもらっている感じですが、ですが、今のタイミングではそのぐらい重要なポイントなのだと思います。

ところで、「自分に関する真実、人格をもった自分を通して世界を覗いている自己の本体は、全て目の前にある」というのは真理です。(これについてはまた別の機会に書きたいと思います、)

最後に、この新月にトラップを掛けてきそうなのが、魚座・海王星です。双子座のエネルギーを自分の中でしっかりと育てるためのチャレンジだと思うのですが、「自分の外にある情報が真実かどうかを見極めましょう」と言ってきているようです。

’何を信じるのか’というのが、自分の軸がどこにあるのかを確認させられる機会となるでしょう。

 

◆未知への冒険に飛び込んでいく

この双子座・新月は、新生した自分の未知なる可能性にこれから飛び込んでいくための準備をするタイミングに思います。

キーとなる天体のサビアンシンボルより、各天体からの意識したいメッセージは下記になります。

太陽&月・双子座12度「ピアノを目の前にした偉大な音楽家」

  • 勇気をもって新しい領域に入って、恐怖に打ち勝とう。
  • 孤立を恐れず、自分の能力を発揮しよう。優れた仕事をして人々の想いを変えていこう。

木星・射手座21度「借りたメガネを掛けている子供と犬」

  • 現時点で無理に思える能力以上のところに目標をもって向かっていこう。
  • 今の自分からは遥かに高度な知性を獲得しようとしています。

金星・牡牛座24度「馬にまたがり骸骨の締め具を付けたインディアン」

  • 守るべきもののために全力で戦おう。
  • 自分の活動の場を維持するために最大限の力を発揮するでしょう。

火星・蟹座12度「メッセージをもった赤ん坊をあやす中国人の女」

  • 価値があると確信したものを追求しよう。
  • 些細なことの中に自分や他者の素晴らしい価値に気がつくでしょう。
  • 偏見をもたずに、素直な目で物事を見よう。
  • 当たり前だと思っていたものの中に隠された素晴らしい可能性を見るでしょう。

これらを意識する際に心に引っかかったり、恐れを感じたりするのは、自己価値のテーマに直面しているのかもしれません。(→参考記事はこちらです。)

新しいステージに上がった新生した自分の新たな視点の持ち方として、「自分が目指そうとする現実的目標を現状を基準に設定するのではなく、純粋に望むもの(状態)だけに意識をフォーカスしてね」と、言われている気がします(特に射手座・木星から)。

今が「無い」からどうとかは関係なく、望む状態が「有る」ということに意識を向ける、これが新しい時代の創造のプロセスになるのかもしれませんね。

・・・最後に、この時期、ちょこっとだけ気を付けたいことが、もしかしたら他者とのコミュニケーションで、感情的なコントロールがきかなくなったり、疑心暗鬼になったりして、衝突やトラブルがあるかもしれません。トラブル回避の秘訣は、ここまで書いてきたことで自分に集中することと、もし何か起きても自他共に本人の意図は別でこういう時なんだな、と自分も他人も追い詰めないことだと思ってます。

それでは素敵な双子座・新月を★!

(この新月の占星術的ポイント)

  • 月&太陽:♊11°/6ハウス
  • ♊新月−♓海王星−♐木星:Tスクエア
  • ♋火星−♓海王星:トライン
  • ♉金星−♑土星&冥王星:トライン
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