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【双子座・新月】世界の向こうにある統合すべく二元性とは

ごきげんいかがですか?

毎年5月頃になると、新緑が眩しく、自然界の動物たちも活発に動きはじめ、既に初夏を思わせる爽やかさ暑さを感じるといったように、外側に向かってのびのびと勢い良く広がっていく躍動感を感じます。

こんな感じが、占星術の世界で言うまさに双子座的なエネルギーなのでしょうね。先日の5月20日に太陽が双子座入りして、今まさに双子座シーズンの中にいます。

個人的に2日半に12サインを移動する月の動きには敏感で、自分の体感、思考、感情の状態から月が今、どこのサインにいるかが大体分かるのですが、それに比べると通常、太陽がサインを移動するタイミングはそれほど敏感ではありませんでした。

・・・が、今回の双子座シーズンへの突入と、5月23日に迎えた双子座の新月の時期は、体が相当なエネルギーの変化を受けているのか、尋常でないぐらい眠いのです。

先週、連日起きた天体の逆行開始の影響なのか、ドラゴン・ヘッド(ノースノード)が約1年半ぶりに双子座へ移った影響なのか分かりませんが、周りの声を聞いてみても何か流れが切り替わったような感じがしていますが、皆さんはどんな感じでしょうか。

・・・というわけで、下準備はしていたのですが眠りこけていたため記事のアップが遅くなりましたが、前述した通り5月23日に双子座で新月となりました。

今回も新月について、占星術、数秘、タロットなどから受け取るインスピレーションを通して個人的に感じとったことなどをシェアさせて頂きたいと思います。

双子座の性質について

まずこの新月が起きた双子座ですが、魂の成長プロセスを表す12サインの3番目の星座です。双子座は水星がルールする星座で、「知恵、言葉、思考、コミュニケーション、快活さ、移動、二元性」というテーマを司ります。それは私達の「知りたい!」という純粋な好奇心と知性の欲求に根付いています。

双子座は「知りたい」という欲求に突き動かれて、自分の外の世界へ積極的にフットワークをきかせて飛び回ります。常に「なぜ?」という溢れる好奇心から生まれる問いのボールが世界(他者)に投げかけられ、言葉のキャッチボールを楽しみながら意見を交わしたり、自分から情報を発信したりします。

「知りたい」という欲求は言葉や思考を生み、自分の外の世界に思いっきり飛び込んでいく推進力にもなります。

*12サイン(星座)の性質は太陽星座など関係なく全ての人が持ち合わせています。

知りたい欲求と二元性について

しかしながら、双子座は本当は何を知りたいのでしょうか。

自分の見ている目の前の世界に好奇心が湧き、きっとその世界について知りたいと思っている。

ではなぜ、世界を知りたいのでしょうか。

私達の意識が双子座の世界に入る前に通ってきた牡羊座と牡牛座の世界では、ただ目の前に広がる風景を見て、ただ触れるもの、聞くもの、味わうもの、匂うものが心地良かったり、不快に感じたりする世界でした。

それは別の言い方をすると、見て、聞いて、味わって、触れて、匂って感じた世界が自分そのものだったのです。

かつて、目の前の世界は自分であった、ということです。

ところが、世界(=自分)を知りたくなった私達は、知性を使って、その世界を感じ取っている肉体をもった<私>という概念を生み出すことで、自ら世界から自分を切り離したのです。これがいわゆる、知恵の木の実を食べてエデンの園から追い出されたアダムとイブの話でもあります。

この時から、私達はかつて世界そのものであった自分のことを忘れ、<私>と世界は別のものであるとみなすようになりました。

だから私達の誰もが心の奥のどこかでいつも自分を完全にする誰か、自分の片割れ(ツインソウル)を探しているのかもしれません(実際に探していなくても世界のどこかに自分の片割れがいるのではないかという感覚を理解できる人は多いのではないでしょうか)。

よく双子座の’双子’は、神話で出てくる兄弟カストール(人間の子)とポルックス(神の子)や、先程出てきたエデンの園にいたアダム(男性原理)とイブ(女性原理)が象徴的なモデルとしてあげられたりするのですが、これらは自分と完璧な誰かのことを言っているのではなく、’自分の中の双子’のことなのです。

かつて自分は世界であった。だから自分の目の前の世界に現れる他者も自分であると言えるのです。

しかしそのように思えないのは、私達が<私>という分離した個別化した概念をもってしまっているからです。双子座の世界に入った頃から<私>と「<私>が見ている世界」に分けられてしまったから、もはや世界にあるものは<私>ではなくなってしまったのです。

しかしながら、この<私>という概念は、「<私>ではない世界」のあらゆるものによって定義されます。

つまり、<私>を存在させるためには、<私>ではない背景=世界が必要である、ということです。もっと言えば、<私>は、<私>でなない世界との共同創造で成り立っているということです。

双子座の世界を知りたいという欲求は、初期段階は「<私>でない世界」の全てを発見することで<私>の存在を強化するというプロセスがあるものの、本当はその先に、自分の内なる双子、かつて自分そのものであった世界を再発見するという壮大なテーマがあるのではないかと思うのです。

それが、双子座の性質のひとつである’二元性の統合’の本当の意味なのではないでしょうか。

私達の「知りたい」の欲求の根底にある内なる想いに意識を向けたい双子座の新月なのでした。