新天皇の即位により今年は超大型連休となった方も多いと思いますが、その連休も残すところあと僅かとなりましたね。連休というはかえって日常のペースが乱れやすく、心身の不調や疲れを感じている人も多いかもしれません。
私は昨夜、突然、喉がイガイガし始め(何年かぶりの)風邪をとうとう引いたかな、と思っていましたが、今朝5月5日7:46に牡牛座で新月を迎えたのも関係しているのかもしれません。
(ホロスコープの十二黄道宮(サイン)は私達のアストラル体の各パーツを表していて、牡牛座の場合は顎から首にかけての身体部位に対応しています。今回、牡牛座に月が通過することで、喉の辺りがいつもよりセンシティブになっていると考えることもできるというわけです。)
さて、今回もこの牡牛座・新月が象徴することを使って読み解いていきたいと思います。
◆天王星・牡牛座時代の本格化
特に日本にとって新元号時代が始まる時と天王星・牡牛座時代の始まりがほぼ重なるこのタイミングは、決して偶然ではなく、人類未踏の新時代のサイクルへの突入を感じさせます。
そして、新元号になって最初の新月が、今回の牡牛座・新月です。これから約7年かけて改革・覚醒していく天王星がある場所で起こる新月ということから、いよいよ始まるのだなという期待と緊張感が入り混じる想いです。
そういう意味でも、この新月のホロスコープはこの令和時代を宇宙の流れに沿って生きていくための今の意識の在り方や取り組む方向性も示唆しているとも言えます。
このあとこれらのキーとなることを掘り下げて書いていこうと思います。
◆新時代の自己価値の基準とは?
- 太陽・月・天王星:♉
- 新月が海王星♓、ドラゴン・テイル♑とそれぞれソフトアスペクト
- アセンダント:♋
自分の中の牡牛座「自己価値」というテーマの改革が始まります。
このテーマについては「天王星・牡牛座時代」ということでずっと記事を書いてきているので、ここでは特に今回の牡牛座・新月にちなんだものにフォーカスしたいと思います。
新時代の’自己価値’の在り方は、従来の法やシステム、ステータスといった社会通念や誰かが決めた基準によって決められるのではなく、「自分の価値は自分で決める」というものになるのではないかと感じています。
そのためには当たり前ですが、「自分で自分の価値を知っている」ということが前提になります。
しかし、’自分の価値’という言葉を聞いただけで、’自分には大して価値がない’と思ってしまう人も少なくないのはないでしょうか。それもそのはずで、私達は物心ついた時から、自分の価値を自分の外の均一的な社会基準に置いてきたため、自分に対する価値基準の感覚が歪んで麻痺しています。
今回の牡牛座・新月は、本来の自己価値についてこんなことを示唆しています。
- 自己価値とは、あなただけがもっている独自の感受性のことである
- 自己価値とは、生まれながらにあなたが好きなことで、居心地が良いことである
- 自己価値とは、あなたの夢の源泉に繋がっていることである
- 自己価値とは、ただあなたが自然にしていることが周りの人に喜ばれ、調和をもたらすことである
- 自己価値とは、自分以外の物、人、環境に依存せず、自分の存在がそれを生み出している
- 自己価値とは、自分がこれらのことに意識的である(知っている)ということである
どうでしょうか?
自己価値とは、従来私達が考えるような、何か特別な才能や能力、肩書、権利、権力などによって決められるものではありません。また、自分の外の基準に合わせることもなく、必死で誰かのニーズを満たしたりすることでもないということです。というのも牡牛座は、自分の体感、五感を通じて物ごとの価値を感じとる性質があるからです。
さて、あなたの自己価値とは何でしょうか?
◆自己価値を開花するには?
- 太陽・月:♉15度のSS「マフラーと粋なシルクハットを身に着けた男」
- 新月が海王星♓とドラゴン・テイル♑で小三角形
- 金星♈が土星・冥王星♑とドラゴンヘッド♋でTスクエア
- 11ハウスの新月(日本)
上記でお伝えした自己価値について、頭では分かったつもりでも、いざ’自分の自己価値とは?’と自分に問うた途端、分からないというのも結構あるのではないかと思ってます。
自己価値は「最初から自分にあるのだ」と言われて頭で理解するものではなくて、牡牛座の体感を通じた体験を通じて符に落としていかないと、意識レベルで認識するのがむす難しいのかもしれません。そして、その個人体験を通じたプロセスそのものが自己価値を育て、開花させるのかもしれないと最近、気づくようになりました。
つまり、誰かに「あなたにはこんな自己価値があるよ」と言われて、「はいはい、そうですか」で活かせるものでもないということです。
なぜか?
それは、自分でそれを信じれるかどうかにかかっているかだと思うからです。
つまり、自己価値は「自分の全てを信じきれるか」が前提だということです。これがなければ、自分の自己価値をもっているのに気付いていないのと同然だと思うのです。
自分の全てを信じるとは、自分であること全てを受け入れるということであり、それは自分の考えや行いがいつも正しいということではなく、失敗や過ちをする自分も受け入れるということです。
「自分の全てを信じきれる」ために、
- 自分の感受性や体感を大切にする
- 自分で意思決定する
- 自分が決めたことは必ず実行する(小さなことでもOK)
- 誰かや何かに期待をするのでなく、自分から始める(最初は自分のためでOK)
- 自分ができることで自分の外に与えていく、アクションを起こす
ということを少しずつ地道に現実的にやっていく中で獲得できるものであり、またこの工程で自分の自己価値を自身で発見し、活かしていくことになるではないかと思います。
自分の自己価値を発見し開花するプロセスそのものが、自然に自分の外の世界に調和をもたらしているというところが、心理学でいう自己実現や自己超越に繋がっているように思います。これは、自己価値を取り違えた独りよがりの’自分の欲求さえ満たせれば良い’という閉じた自己満足や浅はかな多様性の主張とは明確に線引きされるところではないでしょうか。
さらに言えば、これからの新時代では、魂のもつ潜在的な可能性(夢や高い理想)としての自己価値を活かせた時だけしかあらゆることが実現しないのかもしれません。
そして、これは(当前なんですが)、自分一人だけで為せるものではありません。
各々の自己価値は他者に受け取ってもらうことで生かされるのだということ、そしてその他者とも依存や支配ではない’友愛精神’の関係性のもとで、共有や循環そしていくというのもポイントのようです。
自分の魂の輝きは自分では分からないもので、しかし他者には見えるものです。
◆潜在している自己の可能性を模索する時
- 木星♐、冥王星♑、土星♑が逆行中
- 見えないカイトのポイント:♍18度のSS「ウィジャ盤」
今年の前半は珍しく全天体順行があったのですが、ここにきて4月11日の木星に始まり、冥王星、土星が逆行しています。
逆行中は、自分の内側と向き合う内省の時です。特に、射手座・木星は去年から勢いでとことんやってきたことを見直し、軌道修正するのに良いタイミングなのではないかなと思います。
もちろん、この見直しは時代精神としての天王星・牡牛座新時代で取り組む’自己価値’のテーマが根底にあることはもちろん、ここ最近の記事で書いたように、私達の意識の視点をシフトさせていく必要性を感じさせます。
特に天王星・牡牛座時代では、山羊座の土星・冥王星も手伝って、これから目に見える現実レベルでの古いシステム(在り方)の崩壊や変化をまざまざと見せられることが予想されますが、今、目の前で起こっている現象そのものにあまり心が動揺しないように、その背後(見えない部分)で起きていることを意識的に認識できることが求められるのではないかと感じています。
最後に、あらためまして令和元年おめでとうございます。
牡牛座ですから、身体が喜ぶことゆっくりと楽しみながら素敵な新月をお過ごし下さい。