【蠍座・新月&射手座・木星年の始まり】プリズムを通った光が多彩な色光に分岐する

気がつけば11月上旬に突入し、グレゴリオ暦でみれば今年も残すところあと2ヶ月ですなあ、と既に年末へ意識が向いている人も多いかもしれませんが、占星術の世界ではひとつの新しいサイクル(年)の始まりを表すような天体的大イベントが目白押しです。

特にこの記事を書いている今日と明日にかけて、この先の大きな流れをつくるスタートの節目にあたるような大きな天体イベントが

  • 11月7日:天王星が牡羊座に戻る
  • 11月7日:ドラゴンヘッド&ドラゴンテイルのノード軸が「蟹座−山羊座」へ移動
  • 11月8日:蠍座の新月
  • 11月8日:木星が射手座に入る(*新しい木星年の始まり)

です。

長期のサイクルに関わることはまた別の機会に書かせて頂くとして、まず今回注目したいことが、11月8日1:03に蠍座で起こる新月と、同時に起こる木星の射手座入りです。

今回の蠍座・新月のポイントになりそうなことを記してみたいと思います。

  • 偏見や執着などにより拒むのではなく、’心を開いて受け入れてみる’という姿勢が、いろんな可能をつくり、また未来を変えていくチャンスになりそうです。(月−太陽:蠍座16度のサビアンシンボル「いきなり笑い出す少女の顔」)
  • 個人の資質や才能といった力は、全体の中で溶け合うことでシステムとして機能することで発揮される。人との関わりや社会参加といった実際的な生き方が健全な精神をつくり、本当の喜びを見出すでしょう。(新月とセクスタイルの山羊座・冥王星)
  • 自分の主義・主張を突き通すのではなく、物腰の柔らかさや洗練された優しさをもって人に接することが、自分自身や展開の調和につながるでしょう。(新月とトラインの魚座・海王星)
  • 蠍座・木星の統合原理で吸収された個人の自由を取り戻すために、これまで自分を束縛・支配していた過去の感情や思いグセ、人間関係などを切り離し精算する必要がありそうです。(木星:蠍座30度のサビアンシンボル「ハロウィンの衣装を着た子供たちが悪ふざけをして楽しむ」)
  • プリズムを通過した白色光が分光されてできる多彩な色の中のどれかの色だけに囚われているうちは、物事をひとつの側面だけで捉えている、またそれに影響を受けているだけに過ぎません。大切なのは分光された色ひとつひとつではなく、元はひとつの純粋な光がただ分光されたという’事実’と、秩序ある’構造システム’が存在しているのを知るということです。(カイロン:魚座29度のサビアンシンボル「プリズムを通った光が多彩な色に分かれる」)
  • 2018年11月8日の数秘エネルギーは「3」になることから、精神活動レベルで現実化へのテンプレート(青写真)が創られるタイミングです。自分の夢、目標、望みを明確にすることが求められます。これは無意識であっても機能するので、やはり意識的に取り組んだ方が自分の作る現実をマネージメントできますよね。

この約1年間の蠍座・木星で自分の内側を深く潜り、おぞましいと思ってきた情念や情欲、心の奥の方でいつもじんわり絞め続けている(でも半分、麻痺している)諸々の感情と向き合わざるを得ないような経験をされた人も多かったかもしれません。

そして、そのように幽閉した感情の亡霊に怯える(または耐えられないので麻痺させる)状態を作っていたのが紛れもなく自分自身であったことを知り、衝撃的だったのではないでしょうか。

この蠍座・木星のプロセスでは自分の内側で何か崩壊や切り離しの体験があったと思いますが、それらは’仮面をつけた自分(エゴ)’の部分で起こったものであり、これによって自分の真実につながることができます。まさに冥王星を背後にもつ蠍座の「死(破壊)と再生」「変容」のテーマでした。

このプロセスを経てた木星(私達の拡大・成長する性質)は、自分のエネルギーが流れるホームである射手座に約12年ぶりに帰還します。

蠍座の「内側へ深く留まる」エネルギーから、射手座の「外側へ広く遠く出ていく」という真逆のエネルギーの流れに切り変わる感じが既にしている人も多いかもしれません。

射手座・木星のこの約1年は、「楽観性、寛大さ、拡大、成長」が強調されて、「理想、信念、情熱を伴って心理的にも物理的にも遠くまで出て視野を広げる」という感じです。

大らかで伸び伸びとして、多少の失敗はあっても「ま、いっか」と気持ちの切り替えと前向きさで乗り越えていけてしまえそうです。これは同時に、細部を見落としたり、うっかり〇〇を連発したり、みたいなことも気を付けたいところでもありますが。

何せ、射手座の性質を発揮できるのはこれまでの蠍座のテーマにどこまで向き合えたか次第だと思います。(深みを知らなければ飛び出せません。内側の感情の魔物を直視できない人は自分の外の世界を怖くて旅できません!)

まだ木星・射手座への準備ができてないよ、という場合は、今月22日に射手座のシーズンが本格始動するまで太陽が蠍座にいますので、最後の総仕上げのチャンスです。

・・・最後に、今月も既に上旬に差し掛かってしまいましたが、この2018年11月は数秘的に「11」のエネルギーがとても強く働く月になります。(2018年は「11」の年です)

この観点から、数秘術の世界では2018年11月11日を11/11/11となり、「トリプル11」として強烈な「11」のポータル(意識が高い次元と繋がる接続点)として注目しています。(この件に関して書けたら書きます^^;)

では、この度の大転換期の中の新月も楽しみましょう。

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