【山羊座・満月】自分を超えて集合意識の夢を形にする

6月21日5:51に夏至を迎えました。それは太陽が双子座から蟹座0度に入ったことを意味します。

私たちの自我意識の中心である太陽は、1年をかけて自身の意識の成長のために12星座を巡る旅を進めるわけですが、その中でも特に、牡羊座0度(春分)、蟹座0度(夏至)、天秤座0度(秋分)、山羊座0度(冬至)は意識の運動の質や様相が切り替わる重要なタイミングです。

その中でも夏至は、特に‘私たちの心(情緒)を育む’ことがテーマとなる3ヶ月間を統括します。

そして、そんな夏至の翌日6月22日に山羊座・満月となりました。

このことからも、今回の山羊座・満月は夏至の影響を色濃く受け取っていることは明らかです。

他にも重要なテーマを携えていると思われる今回の山羊座・満月のテーマについて、占星術、数秘、タロットなど形而上学的観点から読みとれることをシェアさせて頂きたいと思います。

〜山羊座・満月(6月22日)〜

夏至からの精神の世界(陰)への反転

この世界の二元性原理における「陽」の極みに達した夏至は、その対極性である「陰」への反転が起きるドラスティックなタイミングです。

地上では夏至から暑さが増していくが、エネルギー的にはここから冬至に向かって内向性を深めていきます。

私たちの意識は、ここから社会生活や三次元の物質的世界から’精神(心)の世界’へ焦点を移行し充足させていくサイクルに入っていきます。

「わたし」という自我意識を一度、集合意識に馴染ませる

太陽が双子座にあったこの1ヶ月は、何かしら「知りたい」という知的好奇心に駆り立てられて、外の世界で積極的に知識や情報を得たり、他者との交流(直接的または間接的に)の機会が促されるような期間でした。

しかし、そこで得た経験を理解したり、自分の中に内在化させたりするのに双子座的な知識や情報をベースにした知的アプローチでは限界を感じはじめます。

これは知識や情報をどんなにたくさん収集して、それらを分析したり、暗記したりしても、自分の命を輝かせることそのものと直結していないということです。

そこにやってきた夏至から始まる蟹座のステージで、「わたし」という自我の双子座的マインド(理性、論理的思考)を蟹座的ハート(感受性、感情)へ移行します。

蟹座のエレメントである「水」は「ワンネス(あらゆるものが一なる全てとして繋がっている)」の性質であり、これは私たちひとりひとりの心(感情)の世界のことでもあります。

私たちは肉体的個としては分離した個人でもありながら、心においては、本当はすべての他者と繋がることができます。

蟹座0度の夏至からはじまった心の世界において全ての人が繋がっている集合意識に、一度、「わたし」という個我を馴染ませることによって、より広大で安定した集合的な観点を取り入れることができるようになります。

集合意識の夢を魂意識のレベルで形にする

今回の満月からの約1ヶ月は特に、自分の内側から湧き上がってくる欲求というのは、自我的な欲望を満たそうとするものでなく、ここから先の未来の世界の状況やそこで生きる人々の状態がどのようであったら望ましいかといった、集合意識レベルのスケールの大きな理想へ意識が向きやすくなりそうです。

これは言い方を変えれば、自我的欲望は叶いにくいが、集合意識からやってくる壮大な夢やビジョンは具現化されやすいと言えるでしょう。

現実世界においては、実際に自分の体験的な知恵を人に教えたり、積極的に社会に関わり貢献したりすることであり、またその行為を通じて多くの人たちと‘共感する’という心の繋がりを体験することのようです。

この集合意識からのヴィジョンは私たちの心の中で想い描く理想という形になり、これが個々の魂意識レベルでの新しい人生の目的をつくります。

新しい人生の目的と書きましたが、もしかしたら半年ほど前から何となく自分の中で「これだ!」というものが分かっていたという人もいるかもしれません。

今回の山羊座・満月ではこの新しい人生の目的がしっかりと明確になり、ここからこの目的に向かって着実にしっかりと行動していこうとするでしょう。

これが来月7月21日に、今年2回ある山羊座・満月の意味でもあるととれます。

それほど今回の山羊座・満月のテーマは重要ということなのでしょう。

強烈な陽のエネルギーの高まりによる夏至のシーズンは、体調を崩されている人も多いかもしれません。

今までにない変化の多い環境の中にいる人もいらっしゃるかと思いますが、この時期は決して無理をせず、心身の体調をととのえることが何よりも大事です。

ここからまた、今まで見たことのない新しい地平線が開いていくようなエキサイティングな展開で営む体験を皆で楽しんでいきましょう。