【乙女座・新月】本当の自分に生まれ変わるためのコミット
9月2日の冥王星の最後の山羊座への帰還と天王星の逆行開始によって、2025年から始まる新時代へ向けて、最終の準備体制がいよいよ整ったタイミングの中で、9月3日10:53に乙女座で新月となりました。
今回の乙女座・新月がもたらすタイミングで、ここから約1ヶ月、私たちの意識に焦点が当たるであろうことについて、占星学、数秘、タロットなどの形而上的な視点からシェアさせて頂きたいと思います。
〜乙女座・新月(9月3日)〜
ここから2025年へ向けて運命の輪が大きく動く分岐点
今回の新月はいつもの新月とはわけが違う。それは新時代の幕開けと言われる2025年を射程にとらえた、ある意味ターニングポイントにもなる新月だ。
この期間をどのように過ごすかが、これからの自分の人生の方向性を全く違ったものにするだろう。
それは言うなれば、
これまで通り運命の輪の歯車の一部としての人生を死ぬまで繰り返すのか、
それとも
自らが運命の輪を動かす力そのものとしての人生を生きるのか。
この時期は、「魂として生きる「本当の自分」への生まれ変わるのだ!」という相当な覚悟と勇気をもって、今まで見ぬふりをしてきた自分の中にあるものととことん向き合い、実際に行動していくことが求められるだろう。
「土」の時代の社会的価値観に繋がれた自分を解放する
これまで2008年からの冥王星・山羊座時代がつくった社会という価値観の中で、物心ついた時から周りの皆もそうしているように、’社会的な個人’として「そうせざるを得なかったこと」や「そうすることが当たり前だったこと」をする生き方が終わりを迎えようといる。
山羊座の冥王星が作り上げた社会は、個々の人間を秩序だった構造の中に閉じ込め全体を実質的に効率よく機能させるシステムであり、それは必ず何かしらの管理の下に置かれたため、そのシステムに適応さえすれば上手くいくように感じられる反面、個人の意志、感受性、独自性などは抑圧されて、そこからは逃げられない強力な支配と制限が働いているにも感じられる側面をもっている。
そして、それに適応できなければ社会不適応者とみなされ、夢や希望をもつことはおろか、自分が存在し生きていることへの無価値感に突き落とされるという諦めや絶望感を感じざるを得なくなるのは当然だ。
人々は「仕方がない」と言って自分の境遇や運命を嘆いて打ちひしがれるか、またはこのシステムの中でより優位に立つためにハングリー精神で必死に這い上がろうとする。
しかしどちらにしろ巨塔のようにそびえたちこの世界の隅々まで蔓延っている圧倒的な支配構造のシステムが依然としてあるため、結局のところ、人々は何かしらで一時的に気持ちを紛らせたり感覚を麻痺させるようにその場しのぎで騙し騙しやり過ごし、ただ自分の身に大きな不幸だけは起きてくれるなとばかりに平穏無事を祈りながら人生を終えることしか頭にない。
そして、今、そんな行き過ぎた「土」の時代の物質主義的な価値観が限界を迎えようとしている。
このことは、これまではまるで運命に翻弄されているように、ただ受動的に従うしかなかった社会の圧倒的な支配と制限から解放され自由になっていくまさに大チャンスの到来といえるだろう。
・・・しかし、ここで私たちの前に今まで考えもしなかった深刻な壁が立ちはだかることになるだろう。
「自分が何ものにも支配されない自由意志をもつ存在であるなら、本当はどのように生きたいのか?」
この問いは、あなたに「自分の人生を自由に自分で決めること」における不都合な真実を気付かせるだろうか?
・・・これまで自分の外にある社会的なシステムが自分を支配し制限していたと思い込んでいたが、本当は自分で自分自身をそれに鎖で繋ぎ留め、支配させていた、ということに気付いただろうか?
本当は・・・、「自分で決めたくない。」「自分で考えたくない。」「自分で選択したくない。」と思っているからではないだろうか?
なぜ?
そこには、「自分が存在していることへの無条件の肯定」を自分自身に許可していないことからくる本能的な恐れがあるのではないか?
その意味で、自分の外の何かにそれを投影させて、ありのままの自分という存在の全てを受け入れることを拒否する言い訳にできた、自分を支配しているかのような社会的価値観は実は自分にとって都合が良かったわけです。
土の時代的な、何か見て触れることができる社会的価値観に紐づけて、根拠や条件によって自分で自分自身を認めることができた。
それは、社会的役割(家族的役割も含む)や立場、所有しているもの、地位、名誉、利権。また誰かや何かの価値観に基づく他者軸で、自分が認められ、受け入れられ、愛されるためにしている努力、頑張り、成果などのあらゆること。
本当は、これらがないと自分が存在していることを肯定できなかったのは、自分自身ではないのだろうか?
つまり、「土」の時代の終焉という転換期は、今までこの社会的価値観で繋げていた自分というアイデンティティの切り離し(手放し)のことでもあるということになる。
その時、自分に何が残るか?
大転換期の真っ只中にある自分の外の世界は益々、混乱と大荒れが予想される中で、自分を見失わないために、今、「自分の本質とは何か」ということをしっかりと認識して自分の軸を立てていく必要がある。
命をかけてでも実現したい人生への決意表明と徹底的な調整
この乙女座・新月は、今までの外的な世界へ従属させていた自分を終わらせ、本当の自分を生きるための切り替えを徹底的に取り組む大事な局面になる。
くどいようだが、この時期の取り組みは今後に大きく影響するぐらい重要になる。
土のサインである乙女座・新月は、とにかく地に足をつけて実際的に動いていくことが求められる。
①まずは自分の弱さ、できないこと、ネガティブな部分も含めて自分として完全であるのだから、どんな自分もありのまま受け入れる。
②きれいごとではなく、自分の本音ととことん向き合う。ここで、今や過去の現状などは関係なく、無条件に「本当は自分はどうしたいのか?」、「本当は自分は何をしたくないのか?」、自分の心と体の声をじっくりと聞き、それを全て尊重して受け入れる。
ここで体や心の不調があれば、徹底的にメンテナンスをする。衣食住の見直し、体調を整える、ヒーリング、家の掃除や断捨離など。
③②に合わせて、「本当の自分が心の底から実現したいと望む人生」を思い描き、それをノートに書き出す。ここで大事なのは、その自分の欲望や夢に絶対に妥協せず、今の自分が考え得る理想とする自己実現した姿を明確にしてみること。
④③を追求すると、必ず自分の外の世界、誰かや社会との関わりにも繋がるため、そこで「自分にしかできない、自分だからこそできることは何か」について考える。
⑤ここまで書いたことを実現するためのアクション・プランを考え、できることから実際に実行していく。
③で書き出した最高の理想の自己実現した自分がしているであろう身なりや習慣やライフスタイル、身をおいている環境に近づけるための着実で具体的な行動を起こしておくことが必要になる。
ここで起こる抵抗や不快感、怠け心、恐れなど今までの状態へ揺り戻そうとするトラップを乗り越えることが大事。
そして、目下の目標として、9月18日の魚座・満月までに何か小さなステップでも良いので形にして結果を出してみることが、この抗えない強烈な力として働く冥王星、海王星、天王星のエネルギーを能動的に活用することができる。
これを取り組んでいるともしかしたら、自分がこれまで体験したことのない恐れを感じてしまうようなチャレンジがやってくるかもしれないが、今回はそこに勇気をもって飛び込んでみよう。
これは中途半端は許さないが、無理そうに見えることでも全力で死ぬ気で果敢に挑戦することを人智を超えた強力なエネルギーでサポートしてくれる冥王星が働くポイントだからだ。