「本当の自分」と出会うために①〜「本当の自分」とは?
「本当の自分」という言葉に辿り着き、そのことがとても気になるようになったのであれば、もしかしたら、今、あなたはこれまでの人生観が大きく変わっていく大事な節目にいるのかもしれません。
今日から『「本当の自分」と出会うために』について、連載でステップを踏みながらお伝えしていく予定です。
その初回として、今回は「本当の自分とは?」をテーマに書いていきたいと思います。
「本当の自分」の言葉の意味すること
あなたは「本当の自分」を知りたくて探しているはずなのに、実はすでに「本当の自分」という言葉を使っている時点でその意味することをあなたは既に知っていることにお気づきですか?
「本当の〜」という無意識的に使っているこの言葉の真意は、その反対の意味である「本当ではない自分」を認識しているからこそ引き出された言葉なのです。
つまり、「本当の自分」とは「本当ではない自分」の裏返しであり、この2つは表裏の関係なのです。
ということは、必然と
- 自分には「本当の自分」と「本当ではない自分」の2つの側面があること
- 「本当の自分」を知るためには、「本当ではない自分」についての理解がセットになっていること
が分かりますよね。
「本当ではない自分」と「本当の自分」の2つの自分
このままこの記事を読み続ける前に、ここであなたに少し考えて頂きたい。
何をもって「本当ではない自分」をあなたは認識しているのですか?
なぜあなたは「本当ではない自分」だと感じているのですか?
これは、「本当の自分」について単なる知識や情報として知るのではなく、あなた自身が直接、「本当の自分」を感じとるための大事な感覚になります。
いかがでしょうか?
あなたが自分の感覚にオープンになると、「本当ではない自分」についてこんな風に感じるかもしれません。
本当ではない自分
- 建前の自分
- 仮面を被っている
- 他人の目を気にしている
- 「〜するべき/〜ねば」で生きている
- 自分の欲望を理性で抑え込んでいる
- 自分の感情や感覚を無視している(誤魔化している)・・・など
「本当ではない自分」についてこんな風に言語化してみると、「本当の自分」はその反対になるのですから必然とこんな風に捉えられるのではないでしょうか。
本当の自分
- 本音の自分
- ありのままの自然体
- 他人の目が気にならない
- 自分が心からそうしたいように生きている
- 自分の欲望を否定しない
- 自分の感情や感覚を大切にしている ・・・など
いかがですか?あなたが探していた「本当の自分」の輪郭が少しずつ見えてきたのではないでしょうか?
ただし、ここで勘違いをして頂きたくないのは、「本当の自分」は良くて「本当ではない自分」は悪いものだと判断することです。
ひとつのものには必ず対極する2つの要素が含まれ、それらは互いの存在を支えつつ、コントロールし合っている切っても切り離せない関係性だからです。
ここでは、自分という存在の中にある「本当の自分」と「本当ではない自分」という2つの側面の違い(差異)を知ってもらえたらと思います。
「本当の自分」と出会えない理由
ここまできて「本当の自分」について何となく分かってはきたけれども、では
どうして「本当の自分」を見つけられないのでしょうか?
なぜ「本当の自分」を生きられないのでしょうか?
結論から先に言ってしまえば、今、あなたが探しているこの世界の中には「本当の自分」はいないからです。
ここまでで、「本当の自分」と「本当ではない自分」という自分の2つの側面について説明しましたが、実はこの2つの側面は1人の自分でありながら、それぞれは異なる世界に存在しているのです。
言い換えれば、「本当の自分」と「本当ではない自分」は一緒にはいないのです。
ここが多くの人が自分について知っているようで、全く気付いていない重要な点です。
そして、このことが私たちの心に葛藤を生む原因にもなっています。
では「本当の自分」と「本当ではない自分」はそれぞれどこの世界に存在しているのか?
これについては次回の記事でお伝えしていきたいと思います。
まとめ
今回は『「本当の自分」と出会うために』について、その初回として「本当の自分とは?」をテーマに
- 「本当の自分」の意味すること
- 「本当の自分」と「本当ではない自分」の2つの自分の側面があること
- 「本当の自分」と「本当ではない自分」の2つの自分の違い
- 「本当の自分」に出会えない理由
についてお伝えしました。
この続きが知りたい方は是非、次の記事でもお待ちしております。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。