【冬至】分岐を決定づける意識の方向

今年2024年も残すところあと少しとなりました。

先日15日の双子座・満月の記事のアップはお休みさせて頂きましたが、今回はその満月の流れに続く、1年の重要な節目の「冬至」について書いてみたいと思います。

冬至は太陽が山羊座0度に入った瞬間をさし、春分から始まる1年間を3ヶ月単位に4等分した期間の最後の四半期の始まりのタイミングで、今年の冬至は12月21日18:25です。

占星学では冬至のホロスコープ(天体配置)はここから翌年の春分の前日までの3ヶ月間の傾向、世相、人々の意識が向けられるであろうテーマを示すとして読まれます。

それでは、占星学、数秘学、タロットなど直観的な観点から、冬至から始まるここから3ヶ月のポイントになりそうなことをまとめてみました。

言葉はその性質上、必然的に扱った瞬間から全体の完全性から切り離され、使い手と受け手によって解釈も変わるという宿命にあります。なので、今回の記事に限らず、ここで書かれている文字通りの言葉を客観的に解釈しようとするよりも、書かれている内容や言葉の表現について読んで下さっている方がどのように感じ受け取るのかを大事にして下さい。

実はそれこそがこれからの新時代の在り方の鍵になると思うからです。

冬至(12月21日18:25)

【ポイント】太陽・山羊座6ハウス、太陽□海王星(魚座・9ハウス)、木星(双子座)・月(乙女座)・水星(射手座)・土星(魚座)でグランドクロス、木星‐水星&月‐土星でミューチュアルレセプション、火星(獅子座・1ハウス)□冥王星(水瓶座・7ハウス)、ASC:蟹座(チャートルーラー:月)

  • 【数秘】2024年12月21日→「14/5」
  • 【タロット】「14・TEMPERANCE(節制)」/「5・THE HIEROPHANT」

双子座・満月(12月15日)から起きていること

前回の記事で書いた、新世界の新しいエネルギーと戯れていますか?

先日の双子座・満月はその新しいエネルギーが絶え間なく私たちの意識の中に流入して拡張し続けているような感じで、もしかするとまるで何かのプログラムが自分の意識のOSにインストールされているような感覚がしている人もいるかもしれない。

そのプログラムは何か新しいソフトフェアというよりも、元々私たちの意識の中に備わっていたのにこれまで使われることのなかった大事なコアな部分を起動させるようなもののように思える。

それは長い間、自分の意識の中に隠されてきた隠し扉があったことを気付かせてくれるようなもの。・・・いやいやそれは隠されてきたというよりも、正確には本当はいつもずっとそこにあったのに見えていなかったという方が適切なのかもしれない。

そして、その隠し扉を開けた瞬間、個人の人生を超えた壮大な意識の構造の深部に触れて、忘却していた大事な何かを思い出す、ということなのかもしれない。

‘新時代‘だとか‘意識のアセンション(次元上昇)’などと聞くと、どうも私たちはいつも何か右肩上がりで増加・成長していくことのように刷り込まれているところがあるが、意識の進化というのは、本当は意識が生まれ始まった元のところに帰還すること(原初に戻ること)をいうのではないだろうか。

それは物理学的な運動で捉えるならば、無限点という秩序に向かう収束するネゲントロピーだ。

そしてその無限点の向こう側へいくことは、これまで自我的な「私」を背後で支えていた自己の精神の軸自身になることだ。

意識の方向が分岐を決定づける

ここから2026年頃まで益々、外部の世界は玉石混交のさまざまな周波数の情報が嵐のように吹き荒れ続けることが予想される。

嘘や詐欺的なもの、低次元のもの、ある意図をもった者たちの民衆への扇動、ある視点からみた正義からくる正しさの主張など、実にたくさんの価値観・思想・正義が混ざり合った情報のカオス。

もはや何が正しくて、何が間違っているのかさえ確かる術もなく、どこかに正しい情報があるのではないかと探し回っている間に嵐に巻き込まれ混乱し、いつの間にか自分を見失っているようなことが普通に起こり得る。

私たちは自分の意識が向けるもの(社会通念、出来事、メディア、誰かの考えなど)に影響され、無意識のうちに自分の意識の中にそれが入り込み、自分の思考がハックされる。そしてそれが自分の自己認識の仕方や価値観をつくる。

しかし、これは自分の意識を外側へ向けた場合である。

・・・となれば、どうすれば良いかもう想像がつく通り、これからは自分の意識を内側へ向けるということがとても大事になってくる。

つまり、自分の価値基準を外側に探してそれに合わせるのではなく、これからは「自分で決める」ということだ。

もっと言うと、自分の価値基準は自分でつくるということ。

これこそが自分という独自性を創造する新時代の在り方ではないだろうか。

ただし、これは現在を生きるすべての人間にとってはじめての試みでもあるため、どうしたら良いのか誰も分からないし、どこにも正解はないのだが、前述した新世界の新しいエネルギーとリンクしているように感じる。

この新しいエネルギーを取り扱うにあたって、それがやってきた新しい風の時代の始まりの真っただ中である今は「変革期」の激動の時であり、これを先導するのが「水瓶座の冥王星」であることから、簡潔ではあるが特に次の3つがヒントになりそうである。

  1. 水瓶座の性質「本質をとらえること(抽象化する)」
  2. 水瓶座のルーラーの天王星の性質「反転させる(切り返す、逆をやる)」
  3. 冥王星の性質「新しいエネルギーを取り入れるために古いエネルギーを全て捨てる」

このことに意識を向けていると、日々の中の何をどうすれば良いか、自分にとって何のことを意味しているのかが少しずつ気付いて具体的なアクションを起こしていけると思う。

大切なのは、分からないからと言って自分の可能性や決断を誰かや何か自分の外側にあるものに委ねないことだ。

今後、もし自分の中で自分自身に関する何かとても重要に感じることを探し続けているのに見つからなくても外側へ意識を向けるのではなく、より一層、内側の自分自身と共に在り続けてみてほしい。

あとで振り返ったときに、「このプロセスの体験そのものがまさに自分が探しているものだった」ということ気づくかもしれないから。

それは忘却していることすら忘れていた自分の魂の記憶を思い出すことなのかもしれないのだから。

さて、この冬至というタイミングは、「陰の量が極まって陽という対極の質への反転が起きた」転換点。ここに上述した天王星の「反転」の要素と、「一瞬、世界が陰のエネルギーだけになり陽のエネルギーが無くなった瞬間の直後、再生・復活」という冥王星の古いエネルギーが死に新しいエネルギー生まれ変わる要素が含まれている。

ということは、これで私たちが新時代の新しいエネルギーを扱う準備が整ったというわけだ。