【蟹座・満月】意識の世界と無意識の世界がひっくり返る

今年最初の満月は、ドラゴンヘッドが1年半ぶりに牡羊座から魚座へサインを移動した直後に、月の支配星座である蟹座で起こりました。

日々、外の世界で起きている出来事以上に私たちの意識の世界ではとんでもないことが起きているのかもしれません。

〜蟹座・満月(1月14日)〜

 

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最も恐れる異質なものに理性が飲み込まれる

理性が最も嫌悪していたこと、決してあってはならないことと制御してきたものに対して、「闘う」、「守る」といった理性の常套手段の意味が無効化される。

もはやどうしようもなく抗えないものになってしまったのだから。

吐き気がするほど大嫌いなのに強烈に惹かれる。憎んでいるのに狂おしいほど愛おしい。見たくないのに夢の中ですら凝視せずにはいられない。

それはこれまで理性としての表(おもて)の自分が掲げる素晴らしき最高の理想像としての自分を目指そうとする中で、その理想にそぐわないからと否定し、切り捨ててきた裏の側の自分の半身のことだ。

本当は切っても切り離すことなどできないもう一人の影の自分。

表面の理性が輝かしい誉れとして脚光を浴びている間、裏側の半身は影となってその光を支えてきた。

表で何かを得ている時、裏では何かを失っている。

表で頂点に上り詰めた時、裏では奈落の底に叩き落されている。

表で笑っている時、裏では泣いている。

<わたし>が今、ここで喜びを感じられるのは、どこかで<あなた>が深い悲しみの中にいるから。

表の自分の意識の世界を裏で支えてきたもう一人の影の自分とは、自分の無意識の世界のこと。

今、自分の無意識の世界が‘目の前の現実’となって自分の意識の世界に立ち現われている。

目の前の世界が自分自身になる

もはやいかなる現象世界や物質的事柄も、自分の意識の中の象徴として現れていることを認識し、自分と目の前の世界との関係を自分の内的な動機として捉え直すようになる。

物質と意識が、表と裏の関係の表れとして統合される。

目の前の環境、そこに現れるモノや人のあらゆるものが自分の投影された一部であると感じられる。

起きる出来事や目の前の誰かから受け取るもの、感じとるもの、その見出すものとは、すべて自分自身のこと。つまり、表の自分と裏の影の自分との関係性を表していたのだと知る。

だから表と裏の自分の関係が調和にある時、世界は平和になる。

逆に、目の前の世界から見出すものから、この自分の内なる双子の関係の状態を知ることができる。

特にこの満月の期間は、身近な、特に家族や親しい人たちとの関係性において、これまでの認識がまさに表裏ひっくり返るような今までにない視点が自分の中に生まれるのかもしれない。

目に見える「形の関係性」が溶かされて目の前の世界として空間化されていくような。

この時、この形をこれまで固持してきた自分の執着している感情に気づき、解放することになるのでしょう。

すると、これからやってくるどんな現実も恐れから必死にコントロールしようとする必要がなくなる。

それはもはや自分自身そのものなのだから。