【魚座・満月】降り注ぐイマジネーションの中に見る神秘の像

皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

前回の乙女座新月辺りから、心や体のデトックスとメンテナンスをせざるを得ない状態だった、といういう人も多かったのかもしれません。

さらに、やらなければいけないことがあるのになかなか進まないという焦りの中にいたり。(←私もです!)

そんな流れにありながら、昨日は思考のスイッチがいつの間にか切れて、気がつけば天然温泉へ車を走らせ、中秋の名月を見ながら露天風呂に浸り、「あ〜、気持ちが良いな〜。最高だな〜。」などと至福のため息の中で、何度か意識がトランス状態になりました。

そうです、そうなのです。これこそ、月が魚座にあるときの私の体感でございます。

そして、その魚座の月が、今日13:33に新月を迎えました。

自分の体感に気を付けていると、心と体が、2日半で12サインを移動していく月の影響をどんな風に受けるのかがよく分かりますし、そのリズムに自分のライフスタイルを合わせていくと、ストレスを感じにくく、スムーズな流れの中で毎日を送れると思います。

ちなみに月は、四大元素の「水」と「土」の女性性の元素に対応していますので、私の体が「温泉入りたい!」欲求は真っ当だと言えますね。特に自分の出生チャートの月と強く影響するトランジットの月や、新月や満月といった月のサイクルの転換点の時などは、「水」と「土」に関するものや心と体が喜ぶことをしながら、ゆっくりリラックスして過ごされると、きっと自分の中の’月’が満たされますよ。

・・・しかし、個人的なケースで恐縮ですが、私の出生チャートの月が大変’思考’が強いため、月が魚座にある時はいつも’頭がボ〜っとして何も考えられない、言葉が上手く出てこない’状態になります(*_*)。

そんな時に書く今回の記事はいつもと違うモードになるかもしれませんが、この度もこの満月が象徴していることについて、占星術、ヌメロロジー、タロットなどを使った個人的な解釈で読み解いてみたいと思います。

◆<私>という幻想を見つめるもの

魚座の世界には形や概念など何かを区分するものが一切ない、ただエネルギーのグラデーションが一なる全体性の中にあるだけです。

ただ全てがあり、無でもある世界。

この満月でそこに私達の潜在意識(月)が重なると、個別化したそれぞれの<私>という個(自我)もまた、一なる全体性のグラデーションの部分でしかないということに気付かされます。

これは、<私>という存在があると思い込んでいる自我は切り離されたものではなく全体のエネルギーの濃淡や密度の一時的なうねりの中で偶然に生まれた幻想でしかない、つまり実体がない、ということなのでしょう。

それはまた、「これが私である」と信じてきた自我にとって存在そのものを根底から揺るがす’死’を暗示することでもあります。

しかし、そんなに存在を主張する<私>とは、そもそも何者なのか?

存在すること、それは生と死、創造と破壊といった二元性を生むための概念でしかなく、魚座の世界の中ではそれさえも幻想でしかないのです。

肉体の中に自分のアイデンティティーを埋没させてきた、つまり、この肉体が<私>であると信じてきた自我を見つめている、自我を超越した本質の自己である’意識’があることに気づく満月の時なのかもしれません。

◆神秘に映る見えない世界からの情報を理解して活かす

魚座の世界とつながった潜在意識から受け取る情報は、夢やビジョン、イマジネーションなどを通じて受け取り、それらを概念や思考、言葉に落とし込んで、自分や人生、世界、宇宙といったものを直観的に理解し活用していくことができるようになるのかもしれません。

それは、日常のほんの些細なことやものの細部の中に、見えないヴェールの向こう側にある魚座の世界からの’神秘’に心は必ず触れて見逃さないでしょう。

理屈ではなく、あなたが心から震えて歓喜するものに出くわしたら、その神秘の像を捉えてほしいのです。それは、あなたにだけしか見えないものかもしれません。

同じ数字のゾロ目を見続ける、同じ言葉を何度も聞く、本当はこの人のことをずっと前から知っていると分かる人に出会うなど。

あくまであなたは現実世界の中で’それ’に触れます。しかし、その背後にある見えない世界の原理や構造を知るでしょう。それには、知識や経験など関係ありません。これは自我が同一化しているものに過ぎません。

そんな幻想のリミットを越えて、あなたはそれを理解するでしょうし、何より既に知っていたということが分かるのだと思います。

◆自らの囚われから解放して自由になる時

 

魚座の月は、自我の<私>の体験の記憶を、その圧倒するような一なる全体の包容力の中で溶かします。

この世界で<私>を創りあげてきたものの背景である社会理念や社会構造、血の繋がり、国家、人種、所属しているあらゆる組織・会社、人間関係(家族、友人)での立場・肩書などといった、この世界を形成している集合意識においても例外ではありません。

集合意識ないし、現実世界もまた、<私>の存在確立のために自我が創り出したものに過ぎず、無意識にその中で<私>の役割をこなしていることを’人生’と呼んでいただけだからです。

私達は随分と長い間、自我が自作自演した世界の中で<私>という役割を熱狂的に演じてきたために、すっかりこのことを忘れてしまっていました。

しかし、最近そのことに気付き始めた人が増えてきたため、自我の力作の世界にほころびが見え始めています。

この世界は<私>と集合意識の言わば「観念のシステム」で作られています。

前回の乙女座・新月ぐらいから、これに関して面白いことに気が付きました。

「盗みや人殺しは良くない」

きっと、多くの人がこの考えは正しいと同意されるのではないでしょうか?

しかし、この考えをもつこと、観念の存在自体がこの世界に「盗みや殺人」という現実を創っているということをご存知でしょうか?

そうなのです。倫理や道徳、常識、美徳などいう名の下、こういった’一見、正しいこと’と思わされることを私達は気が付けば刷り込まれて信じて生きています。

これは家族、学校、社会、国、世界、地球などの環境をつくる集合意識がもっている観念です。

私達が意識を向ける観念が現実をつくるのですから、多くの人が「戦争反対」と思えば思うほど「戦争」という観念に強く意識が向けられるため「戦争」が起こるのです。

だから、本当に戦争を無くしたかったら「戦争」そのものについて考えない、そもそもそんなものがあることすら忘れてしまうことをした方が実現します(そうさせないようなプロパガンダが存在してはいますが)。

かのマザーテレサが、戦争反対の運動には一切参加せず、平和を祈る活動にのみ参加をしていたのはこのためです。

さてさて、話が大きくなりましたが、私達が通常体験するのはもう少し狡猾なやり方で一見、当たり前過ぎてなかなか気づけない観念です。

ここで私が最近読んだネット記事の話を例に出したいと思います。

ある女性が抜毛症で長い間、苦しんでいました。自分で抜いたとはいえ、髪がない部分を隠すためにかつらや帽子を付けてなんとかやり過ごしていたのですが、彼女はある時、気付いたのです。

髪が無いということが問題なのではない、と。

それより、

  • 髪が無いのはみっともない、恥ずかしいことだ→かつらや帽子で隠さなければいけない
  • 髪は女の命だ、髪がない女の人はおかしい

という考えが自分の中にあり、本当は髪がないから辛いのではなく、こういう自分の考え方が自分自身を苦しめていたのだということに気付いたのだそうです。

いつでも、起きる物事や状況・状態は単にニュートラルな事実でしかなく、そこに「良い・悪い」などの価値判断をしているのは、私達の中の観念なのだと気づきます。

他にも、例えばついつい私も思ってしまうのが「時間がない!」という観念。

この観念は、私達が

  • 時間という制限・限界のある世界にいるということ
  • いつも時間が足らない状態にある
  • いつも時間に追われる→急がなければいけない、焦る
  • 無駄なことをしたくない→効率性を求める
  • 時間に縛られたくない→時間から自由になりたい

という現実を強固に創造しているということになります(自分で書いてて耳が痛いです^^;)。

それを見ている本質の自己の側は無限、永遠という時間を越えた世界にいるというのに!

しかし、ありがたいことに、今、私達は自分が掴んでいるあらゆる観念が潜在意識からも次々と浮かび上がってきていて、気付かずにはいられない状態にあるようです。

それは、’違和感、不快感、苦しい’という形で体感するでしょう。そして、それを掴んでいたのは自分自身だと知ればあとは解放するだけなのです。

自分が囚われていたのは自分がその観念を掴んでいたからだ、ということに気付くことが、自分を解放し、自分を救う方法だと思うのです。

◆心の中にイメージしたものを実現させるクリエーション力

おそらく、自分の中の不必要な観念を手放していくだけでも、現実が変わってくるでしょう。いや、正確には、現実の捉え方が変わったくるのだと思います。

物事をニュートラル見えなかった自分の中の観念の埃が取れるにしたがって、霧の晴れた透き通った空のような心の目で純粋に魂の熱を感じ取り、それを形にしていくことがサポートされる満月でもあるようです。

自分の心で描いたものが現実を創造している、ということが腑に落ちると、本当はこの世界には誰も自分を傷つけるものはいないのだと、ただ自分の観念によって自分が傷ついていると思っているだけなのだと分かります。守ったり、心配するという観念がなくなれば、加害者も被害者もいなくなるわけです。

これが、本当の意味で世界が平和になるということなのではないでしょうか。

圧倒されるような神秘的なイマジネーション溢れた魚座・満月を楽しみたいですね。

*ご興味のある方はさらにこちらもどうぞ。
★この満月の分析に活用したもの★
(ホロスコープ)

  • 月♓21°(3ハウス)と太陽♍21°(9ハウス):オポジション(満月)
  • ♍太陽・金星・水星:コンジャンクション(♍に4つの個人天体)
  • ♓月・海王星:コンジャンクション
  • ♓月と♍太陽と♐木星:Tスクエア
  • ♑土星と♓月:セクスタイル
  • ♑土星と♍太陽:トライン
  • ♑土星と♋ドラゴンヘッド:オポジション

(数秘&タロット)

  • 2019年9月14日→8(力)
  • ♓月&♍太陽21度の満月→3(女帝)