【乙女座・満月】目の前のモノを通じて’永遠の我’の音を言葉にする
2020年という激動の年、いよいよ目に見える形で本格化していますね。
どの出来事も偶然に勃発したのではなく、これまでの点と点が繋がった延長線での’今、起きていること’であるということは、皆さんもお分かりだと思います。
占星学的な視点でみて、数千年に1回という稀な天体イベントが続発する今年最初のビッグイベントが1月13日に起きた土星と冥王星のオーブなしピッタリ重なるコンジャンクションでしたが、実際に現実レベルで起きるとこうなるのだということをまざまざと見せられているという感じです。
土星(=社会で積み上げてきたもの、社会構造、システム、秩序、ルール、肉体、目に見えるものの限界、地球)が、冥王星(破壊と再生・始まりと終わり、強制終了・除去、激変、抜本的再編、霊的変容)によって通過儀礼を受けるという感じでしょうか。
特に長年変わろうとしない固く閉じた土星にとっては、霊的天体である冥王星(実際に裸眼では不可視)は’見えない’上に、その影響にはどうにも抗えません。
それはまるで、見えないものに激しく翻弄され、’死’をも覚悟させられるほど追い詰められるような状態。
今の状況とピンとくるものがありませんか?
コ◯ナウイルスのことではありませんよ(笑)。これだって、私達の中にある概念の現象化したものに過ぎませんから。
私達、現代人が恐れるのは、’自分や自分の大切な人が安全・安心に生きていけること’を保証してくれていると信じていたものを失うことではないでしょうか。
今、その信じていたもののひとつである’既成の価値基準(みんなが良しとしてきた刷り込まれた価値観)の崩壊’を目撃しているのではないでしょうか。個人的に、冥王星と土星のコンジャンクションはこれを意味していると思っています。だから、今、世界で起きているのはコ◯ナパニックではなく、冥王星パニックなんじゃないかと。皆さんはどう思われますか?
さてこの激動の最中、3月10日に乙女座で満月となりました。
この満月のホロスコープもたくさんの直観的な気づきをもたらしてくれるのですが、魚座で海王星とコンジャンクトしている太陽からの圧倒されるような内的感覚をダウンロード処理している乙女座の月が言葉に落とし込み、それをまるでパズルのピースのように現実世界に当てはめていくような作業に熱中しているような(少々、オーバーワーク気味に!)、感じがする満月でした。
全部を言葉にしたら小説が書けるくらいの大長編になりそうなので(半分、冗談ですが笑)、今回は、自分の中でこの満月のキーとなりそうなポイントをまとめてみたいと思います。
◆コロナウイルスは、私達の中に潜伏していたものを明らかにしただけ!
「コロナウイルスのせいで最悪な事態になってしまった」
本当にそうだろうか?
この新型ウイルスの感染拡大が起こらなかったとしても、もう既にその要因はあったのではないですか?
それはウイルス感染拡大でなくて別のきっかけによっても、いつかは起こりうる事態だったのではないでしょうか。
それと向き合わないといけないことは分かっていたけど、’今’じゃなくて、いつかきっとの先延ばしにしてきただけなのではないでしょうか。
◆見えない敵は自分の中にいることに気づく
今回のような世界規模で感染拡大をしている対象は’見えない’ウイルスだということがポイントのように思います。
人は見えないものに関して実際的な(見える)やり方では対処できません。
見えない相手なだけに、あーでもない、こーでもないと思考を巡らせ、ついには「敵は今、ここにいて、自分を狙っているかもしれない。」という妄想に取り憑かれ始めます。
すると何もかも、何をしていても、どこに誰といても、どんな情報も全てが疑心暗鬼になり、だけども何かにすがりたいと翻弄されるようになります。
でもそれは、見えない相手に翻弄されているのではなく、’自分の中にある恐れ’の幻影がつくり出していることに気付くことが大事なのではないでしょうか?
今回の事態が、「自分の中にある深い恐れを明らかにする」機会を私達に与えてくれていると考えることもできるのではないでしょうか。
◆自分の価値基準の変革の時
「〇〇は悪い」「〇〇が足りない」「〇〇は間違っている」「こうなったのは〇〇のせいだ」
目の前に起きていることをどのように解釈するか、受け取り方をどのように選択するかで、全く違う世界を見るのだということを驚きをもって実感しています。
状況は同じなのに、そこに不足を見る人と充足を見る人がいます。
それは、自分がジャッジすることは、それがたとえ自分の外にある世界(他者、物事)へ向けてであっても、それはそっくりそのまま自分に向けられるということなのだと思います。
自分の外の世界に対する感情、考え、言葉、態度や行動は、それは自分自身をジャッジするやり方そのものであるということなのだと思うのです。
そして、今、それが本当に分かりすく私達に見せてくれている時だと思うので、あとは私達がどんな選択をし、それを行動に移していくのかというだけなのではないでしょうか。
◆自分の中に感じるものを否定しない
自分の中にある根源的な恐れや不安が炙り出されるような時であると思いますし、これからますます、自分個人では認識しなかったような集合意識レベルでの様々な感情を共感という形で揺さぶられるように感じられるかもしれません。
そうであっても、ここまでに書いてきたように、それがどんな感情で欲求であれ善悪などでジャッジしたり、否定したりするのではなく、ただ感じてみることが大事なようです。
自分の中のある感情を「悪い」とジャッジすることは、「ウイルスが悪い」、「感染した人や感染源の国が悪い」とジャッジするのと実は同じ原理なのです。
「悪い」という概念をつくり、そのコレスポンデンスを設定しているということです。
そして、大事なことですが、私はここで’ジャッジすることは良くない’とも言っていません。実際、私達はジャッジすることで<私>という個の自我(人格)を形成しているからです。
しかし、ジャッジとは世界と一体化していた自己の本質を、<私>と世界に切り離す役目をしているのだということが分かるのですけどね。
◆人間が作り上げた共同虚構の世界の崩壊
冒頭で既に書いたことを改めてですが、私達皆が信じてきた客観的・社会的概念、信念がドラスティックに崩壊しているようです。
これからしばらくの間、私達の目の前の世界では、これまで私達が一寸の疑いもなく当然在るものと信じてきたことがあっけなく崩れ落ちる状況を目撃することになりそうです。
しかし、ここで崩壊するのは、事実や正しさとは関係なく皆でそうなのだと信じた虚構なのだということです。
ただ、私達の自我である<私>にとってはこの虚構の世界こそが真実(存在している場所)なので、それを失うことは自我意識の死(幻想ですが)を意味するようなものと言えます。だからそのリスクを感じると、半ば私達を脅迫するように必死で感情や思考に訴えてきます。
その時は、
- 心のわさわさ、どよめきを無視せず、
- 自分が何に反応して、恐れているのかを明確にして、
- ただ自分がそう感じているのだという事実を受け入れる
- もし、そこにジャッジする自分がいたら、何が自分をそのようにジャッジさせているのか俯瞰してみる
ということを’淡々’とやってみると良いと思います。もしそれもできないほど苦しくなったら深呼吸する、寝る、美味しいもの食べる、体を動かす、好きなことに集中するのも手です。
この後、火星が、今の現場の真っ只中である山羊座の木星、冥王星、土星の中を駆け抜けていくので、普通に考えて一時的に状況が激化する可能性もありますが、それも必ず終わりがあります。
外出自粛、どこにも行けず誰とも会えないこの状況は、一人静かに自分の中に意識を向けよということなのかもしれませんね。