【双子座・木星年の始まり】新しい風がもたらす大きな幸運の種とは？

2024年5月26日、ベネフィック（吉星）である木星が、約１年間滞在した牡牛座から双子座へ移動し、今年の重要な天体イベントのひとつでもある「双子座・木星年」がスタートしました。

木星は約1年間一つのサイン（星座）に滞在し、そのサインのもつ性質に拡大のエネルギーをもたらします。

このように木星がある場所や木星と良い関係にある天体は拡大・発展・成長するため、個人のライフステージにおいても自己成長や飛躍のためにこのチャンスを最大限活用したいところです。

というより、人生の営みを通して人間の霊的成長の機会のためにこのような星まわりになっていると考えるのが占星学です。

双子座・木星年を活用するためのポイント

双子座・木星年の期間

今回の双子座・木星年は、2024年5月26日〜2025年6月10日になります。

牡牛座・木星年で得たものが前提

木星がこれから双子座で拡大・発展していこうとするものは、その前の牡牛座・木星年で得たものの上に重ね合わせていきますので、今、一度、牡牛座・木星年のテーマで自分はどんな結果を受け取ったのかを確認しておきましょう。（関連記事はこちら）

双子座・木星年のテーマ

ここから1年をかけて、木星によって拡大・発展の可能性が開発されていく自分の中の双子座の性質についてみて確認してみましょう。

（双子座のもつ性質）

• 柔軟でスピーディー、軽やかなエネルギー
• 「面白そう！楽しそう！知りたい！」の好奇心と探究心が旺盛
• 興味をもったことを積極的に学んだり、それを知るためならどこでも出向いていくフットワークの軽さ
• より良く生きていくための知識、情報、知恵の獲得
• 自分の言葉、思考、コミュニケーション能力を上達させる
• 知性、表現、伝達への向上心、多才
• 快活、活動的
• 二元性からの学び

このことから、この双子座・木星年は、新しいことを学んだり、新しい人たちと出会ったり、とにかく自分の興味の赴くままに軽やかに積極的に実際に出向いて、自分の目で見て・聞いて・確かめるという体験をすることが大事になってきそうです。

より自分らしく生きていくために、そして自分の世界をより豊かに発展させるために、知識や情報を思考を使って巧みに扱っていく能力を高めていくことが求められそうです。

ただここに重苦しさはなく、むしろ楽しくワクワクしながら取り組んでいくような軽い感じです。しかし、積極的な姿勢は必要でしょう。

そしてこういったプロセスの中で必然と人との交流も増え、自分にはない新しい考え方に出合う新鮮な体験をしたり、自分の考えを言語化して表現し伝達したりする機会を増やしていくことになるでしょう。

この双子座の木星を最大限に活用するためには、これら双子座の性質を意識して、自ら能動的に使っていくことが大切です。

双子座・木星期の星座別テーマ

2024年5月26日からの1年間、双子座・木星によって拡大・成長のための種が蒔かれるテーマを12星座（太陽星座）別でそのポイントを書いておきますので、参考にしてみて下さい。

（双子座・木星が恩恵をもたらすテーマ）

• 牡羊座：知識やスキルを習得して、知性と個人の能力を高める
• 牡牛座：自分の好きなことや得意なことを能力に変える、自己価値を高める
• 双子座：自分を知って自分らしさを輝かせる生き方、自立すること
• 蟹座：見えないものや心（精神）の世界を通しての自己認識の変容、癒し
• 獅子座：同じ価値観や志を共有する仲間、既存の認識を超えた壮大な目的
• 乙女座：社会的な役割を引き受ける（キャリア）、到達したい人生の目標
• 天秤座：自分の得意なことの専門性を高める、恐れを乗り越えてステージを上げる
• 蠍座：他者との深い関わりと他者から受け取るもの、コントロール不能なもの
• 射手座：自分の個性が輝く環境を見つける、魂レベルでの人との繋がり
• 山羊座：自分の能力を使って人に貢献する、心や体の健康管理
• 水瓶座：自分の好きなことで自己表現する、クリエイティブな能力を開発
• 魚座：自分の中の揺るがない信念を確立する、心のエネルギーをチャージする

ただし、これは誰でもが知っている太陽星座だけで見る簡易的なテーマになりますので、自分の出生ホロスコープ（ネイタル・チャート）をもっている場合は、木星が入っている双子座がどこのハウスになるのかを確認して分析してみましょう。

2024〜2025年の双子座・木星年の重要ポイント

前述したことは双子座・木星年の一般的な解説になりますが、ここではこの2024年〜2025年の双子座・木星年の天体配置から見る重要なポイントをお伝えします。

とてつもなく大きな運命の輪が回ろうとしている？！

「始まりにその全体像が含まれる」というセオリーに従って、木星が双子座入りした瞬間の配置図ではラッキースターの木星と同じベネフィック（吉星）の太陽と金星が重なっています。

これは、魂としてのあるがままの自分が目指そうとする生き方や人生の目的（太陽）と、人生の中で味わう喜びと美と調和で満たされた豊かさ（金星）も木星が拡大していくという壮大なスケールで運命の輪が回る予感がします。

この木星を上手く使いこなせたら、これはとてつもない恩恵になるでしょう。

ただし、それを享受するためにはいくつかのチャレンジもあります。

この木星には太陽と金星に加え、天王星も重なっているのです。

天王星は以前の「牡牛座・木星年」の記事の中でも触れましたが、これまで社会的な価値観において長らく常識とされてきたようなことであっても、宇宙の法則から見て本質でないものは、ある日突然に電気ショック的なひっくり返しといった、私たちの認識の逆転を起こします。

これからは双子座・木星らしく、今までの常識と思っていたことがいくらでも覆される可能性があるだろう、というぐらいの柔軟な姿勢で対応していくことが大事になるでしょう。特にその常識の上に成り立っていた自分の価値基準や執着を手放していくことも求められるでしょう。

不正は明かにされ、フェイクは機能しなくなる

これは昨年の3月に土星が魚座に入った時から社会的にも顕著に起きていることですが、見えない世界（心の世界）の領域を示す魚座に土星の厳しい（しかし真っ当な）精査が入ることによって、隠されていた不正が表に炙り出されるようになっています。

これは良くも悪くも魚座にありそのルーラーでもある海王星による幻想、詐欺、偽物、幻覚などで人々に真実を見えなくさせられていたことがこれまでまかり通っていたわけですが、この海王星もすでに魚座の出口の目の前にいる上に、土星が「心を浄化する」領域である魚座の性質に一致しないものは全て溶かしていくような働きをしているように思われます。

これは世の中の明からさまな犯罪や事件などだけではなく、もちろん、個人レベルでも同様に起きます。

土星は個人が社会との関わりを通じて制限や課題を乗り越えて、自分の弱さや苦手を克服し自分の人生の確固たる土台を作り上げようとする厳しさや抑圧的なものとして作用する社会天体であり、個々の魂の強さを育てる重要な働きをします。

よって土星は、社会的個としての人間的経験を通じて魂に課せられた課題へ真摯に向き合っていることについては時間はかかるものの着実に堅実に力になり、具現化するようになりますが、そうでないものについては全て削ぎ落とされ、どんなに頑張っても形にできないのです。

土星の厳しさの中の優しさでもあるのが、「本当の自分」でない自分が見誤った偽物の目的や目標へどんなに努力しても報われないように残酷な現実を突きつけることで、私たちに「本当の自分」へ立ち返るよう方向修正を促してくれるのです。

だから、「自分が人生に苦しみを感じているのなら、それを祝福に変えるチャンスが今、与えられているのだ」ということをぜひ、思い出してください。

集合意識に取り込まれない透明な意識の視点をもつ

今回、双子座入りした木星によって、ある意味これからますます情報の波に飲み込まれやすくなります。

情報は自分の知識にもなり得ますが、武器にもなり得る諸刃の剣でもあります。

実際にこの世の中で最も高い対価が支払われるのが「情報」なのです。（世界に機密情報機関があることからも分かりますね。）

だから、何もしなくても受動的に入ってくる無料の情報は要注意です。

情報は自分軸をもって能動的に取りにいくのが基本です。こういう大事なことに限って誰も教えてくれないのは、これもまた情報だからです。情報はそれを熟知している者が作意的に扱うものであり、これを知らないほとんどの一般大衆は情報によって操作されていることすらも気づいていないのです。（人々に戦争をさせることなど容易いことなのです。）

皮肉にも、‘騙されていること、支配されていることに気づいていないのが、真の奴隷である’ことの証なのです。

あえて強い表現で書きましたが、情報を扱うということは自分の思考や感情が乗っ取られて精神が侵されるリスクがあるものなのだ、ということを常に意識することが、これからの風の時代を生き抜いていく上で重要です。

これが前提で、この双子座・木星年の知性の育て方のポイントになることは下記のことです。

• 情報の受け取りと発信共に、木星のもつ「善なる正義」が基盤にあること
• 情報や世の中で起きていることを見通す、俯瞰した上次元意識の自分の視点（抽象思考）をもつこと
• 本物の知恵や本質的なことに触れる（普段、触れている情報、言葉、思考が自分をつくっているため）
• 大事なことは手書きでノートに書くことが自分の心とつながり、知恵になる（デジタルの情報は自分の中には残らない）
• 日常的に短い時間でも良いので、自分ひとりの静かな時間をもつこと（いっさいの外部の情報と遮断する）

さらに、過去1年間で牡牛座・木星年で培った、「自分の体感（五感）がしっくりくること」や「自分にとっての幸せ基準」も双子座・木星年を最大限活かすのに大きなサポートになります。

2025年以降の新世界へ入る前のひとつの完結

占星学的な観点で、今年2024年という年は旧時代の最後の年ととらえることができるぐらい2025年以降は新しい世界になると見ています。（正確には2025年3月20日以降です。）

なので今年は2025年以降を見据え、これまでの人の意識（集合的意識）の運動のもつサイクルの「完了」を、常に意識しながら日々を過ごすと、日常の見え方や自分自身の在り方にこれまでにない新しい視点がもてるようになると思います。

人によっては、今まで大事だと思って握り締めていた多くのものを手放す1年になるかもしれません。

ここまでお読み頂きありがとうございました。この双子座・木星年の1年間の間に心のブレを感じたら、何度もこの記事を読み返してみて下さい。私自身も自分の忘備録としてこの記事を書いています。