【2020年春分】今までの<私>の強制終了と生まれ変わりの時
2020年3月20日12:51、それまで魚座にいた太陽が牡羊座0度に入ったまさにこの瞬間が春分であり、占星術の世界の新年(宇宙元旦)となりました。
占星術では、春分、夏至、秋分、冬至は4つの重要な節目ととらえます。その中でも春分の天体配置(ホロスコープ)は、ここから第一四半期(4〜6月)の「’<私>という自分とは何者なのか’を取り組む時期(1・2・3ハウス)」を示すと共に、ここから1年間のテーマを示します。
そうです、春分は<私>という自我の核である太陽の12サイン(星座)という成長のプロセスを巡る旅の始まりの時なのです。
日本の場合、下記が今年2020年の春分のホロスコープになります。
冥王星は5度前ルール適応で7ハウスにあるものと考え、ホロスコープから読み取れるポイントをあげてみたいとおもいます。
◆これまでつくりあげてきた社会構造&システムの崩壊が益々、加速
私達の社会を機能させてきたこれまでのルールや構造という「枠組み」が抜本的に崩壊中です。これはもちろん、新時代へ向けて移行するための必要なプロセスとして起こっています。
「今まで慣れ親しんだことが壊れる、無くなる」という恐怖や不安が自分の中にあるのであれば、それと向き合う時です。
また、こういう大転換期ではまるで全てのものが壊され無くなっていくように思えるかもしれませんが、必ず、本当に大事なことだけは残りますし、またそれに気付かせてくれる素晴らしい時でもあります。
壊されるのは、この後の新時代に不要なものだけです。無くなってみて、それにしがみついていたのは自分の恐れであり、そして、本当はそれは必要でなかったということに気付くのだと思います。
◆社会概念の中に依存してきた自分のアイデンティティーが、特に一対一の人間関係(パートナーシップ)の中で強制終了する可能性
ここでいうパートナーシップとは、社会的役割の中で自己存在をおいているあらゆる人間関係のことで、夫婦、親子、兄弟、恋人、友人、上司と部下、同僚、雇用主と従業員、商品やサービスの提供者とクライアントなどで、おららく、こういった「関係性の枠」そのものの意味がなくなってくるのだと思います。
◆これまでの人間関係が一新する
上記に続き、自分のアイデンティティーをこれまでおいていた社会が崩壊し、’人との関係性の枠’もなくなれば、それらによって規定されていた人間関係が全く変わっていくのではないかと思います。
◆自分の存在価値を認め、本当に自立する時
自分の存在意義や価値が、本当はそこに真実であるという根拠などは何もない集団的虚構であった社会概念から自由になります。自由とは自立することです。
と言うと、自己責任という言葉がのしかかり、厳しく、怖い感じがしますか。
実際、ここで感じる恐れや不安が、自分の存在意義や価値をこれまで自分の外にある何かや誰かに依存してきたわけです。
「<私>である」ということを自分で認めて、それを表現し行動することが、私達ひとりひとりのもつ情熱、意志、決断、感情や感性、体感が全て一致した、本当の意味で「自分を生きること」になるのではないでしょうか?
◆自立した同士みんなで助け合うことが新時代のコミュニティの在り方
「自分を生きること」という自立は、何もひとりで生きなければいけない、というわけではありません。
「自分を生きること」は自分の個性を発揮することで、自分の好きなことや得意なことで、それを苦手としたりできない人たちを助けることができます。また、自分が困ったなと思ったら、今度はまた誰かに助けてもらえば良いんです。
そこに、従来のような強固な組織やルールは必要ありません。必要なときに繋がった人たちと、お互いのその時目指すことを取り組んで、終わればまた解散する、という柔軟で自由で平等な「枠」がないコミュニティです。
今までの人間関係は「役割」という枠が重きにおかれ、その中で準じた振る舞いに縛られてきました。反対に枠に自分が守らてきたという人も多いと思います。
これからを生きていくにあたって、ここが、重要な分岐点だと思います。
結局は、やはり私達は自分で選んだ世界の中を生きているだけなのです。
◆いよいよ土星・水瓶座期へのトライアルが始まる
’自立した自分を生きること(独自性)’は、まさにこの後の(占星術的な)新時代への幕開けとなる「土星・水瓶座期」の扉を開けるための、まさに’鍵’となります。
この生き方はまた、すべての人の独自性を平等に尊び、そこに集うコミュニティと自分自身の境界線をもちません。いままでの土星・山羊座期までの物理的、社会的に分け隔てられてきた枠を超えて、皆が互いのことを思いやる理想や思想で繋がろうとする世界です。
ここでもう少し、大事なことなので掘り下げます。
今、そしてこれからしばらくは、本当に現実世界において厳しい時期を通過していくことになりそうです。そんなときだからこそ、前述したように本当に大事なものだけが残り、それが分かるようになります。
新時代への移行期に壊れつつある枠にしがみつくような「私さえよければ」「自分の家族さえ助かれば」などの在り方では、新時代の扉を見つけることさえできないかもしれません。
◆客観的な思考と実際的な行動
人と繋がれるのは、やはり「心」です。そこに、物理的な距離や時間も関係なく、お互いを思いやり、支え合うことができます。
ただこの春分のホロスコープは、無意識な感情反応に溺れないで、状況を客観視し、「実際的に何ができるか」を思考し、そのように淡々と行動することを伝えているように思います。
例えば、今でいうと、日本ではまだ政府が緊急事態宣言を(事情があって)出していないですが、世界の流れから状況を読み取れば、万が一のために少しずつ3週間程度生きていくための生活必需品の備蓄(買い占めではなく)や現金(3ヶ月の生活費)を準備しておくことだったりするのかもしれません。こうすることで、もし起きた場合に買い物混雑への解消にもつながったり、必要な人に分け与えたりすることができます。
さあ、この後ですが、
- 3月22日にいよいよ土星が30年ぶりに水瓶座へ(ただし5/11逆行するため、本格的には12/22)
- 4月5日は木星と冥王星が5000年ぶりに山羊座で24度でピッタリ重なるコンジャンクション
という、天体的大イベントが起きます。宇宙の星々がマクロコスモスなら、人間はミクロコスモスです。
この2020年は、勉強会でもシェアさせて頂いたのですが、地上の人間がつくりあげた社会的価値観や意識の方向性などにおいて、20年、200年、何千年のサイクルの分岐点でもあります。
こんな時代に生まれ生きている私達は皆、同志です。一緒にしっかりとここを生き抜いていきましょう。あとから、あの時は本当に激動期だったと笑って語れるように・・・。
(お知らせ)3月23日の牡羊座・新月の記事のアップはお休みさせて頂く予定です。ゴメンナサイ^^;。