「本当の自分」と出会うために④〜人間のもつ宿命的な問題とは?

「本当の自分」という言葉に辿り着き、そのことがとても気になるようになったのであれば、もしかしたら、今、あなたはこれまでの人生観が大きく変わっていく大事な節目にいるのかもしれません。

こちらの記事は『「本当の自分」と出会うために』ついてのシリーズ4回目になります。

前回、「本当の自分」と「仮面の自分」という2つの自分の側面は根源的な対極的性質である男性性と女性性という二元性からつくられているということをお伝えしました。(前回の記事はこちら

今回は、この二元性(「仮面の自分」・男性性、「本当の自分」・女性性)の観点から、私たち人間のもつ宿命的な問題についてお話ししたいと思います。

苦しみや葛藤は人間の宿命?

私たちの多くは、特に文明国と呼ばれる国や文化で生まれ育った人たちは、物心ついた時から社会通念(世間の常識)の正しさが前提で、これが掲げる理想に近づくべく常に何かしら努力をしながら生きてきたのではないでしょうか。

これは、人間が物理的にも精神的にも一人では生きることはできず、社会というコミュニティの中で自分の役割をもち、お互いを助け合い、成長し合うという社会的個の側面をもち合わせているため、その中で「仮面の自分」として生きる外的世界の現実の姿ですよね。

・・・・しかしながら、昨今の世界状況を見るにつけ、古今東西、地上に生きるほぼ全ての現代人にとって、特に近代以降、仮面の自分として外的世界で生きること自体が、まるで死ぬまで解けない苦しみの呪いのようにさえなっているといっても決して過言ではないように思えるのです。

その苦しみは健康、衣食住、お金、仕事、人間関係など日常を生きる上で直接問題となることからくるものもあれば、これらの問題が特にない、または十分に満たされている状態の人たちですら逃れられないのを感じます。

これをみてみてください。下記は「自分の人生」という言葉に続くGoogleで多く検索されている言葉の一部です。

つまらない/恥ずかしい/どうでもいい/諦め/嫌になる/意味がない/生きられない/うんざり/うすい/終わってる/価値がない/興味ない/嫌い/期待しない/これでいいのか/後悔/こんなはずじゃなかった/最悪/失敗/楽しくない/何だったんだろう/疲れた/つらい/めちゃくちゃ/生きていない/不安/不幸/虚しい/無価値/無駄/無意味・・・」

どう感じましたか?今、これを読んで下さっているあなたも普段、心の中でここにあるような言葉を呟いていませんか?

人々は生きている意味や希望を失い、虚しい疲れを感じる1日をやり過ごし、この毎日があとどれだけ続くのかとやり場のない絶望感で生きているのでしょうか。

人間の苦しみの宿命的な原因とは?

物理的に生きる上で何も問題がない人であっても、こんなに多くの人が生きていることの苦しさを感じているというのであれば、それは潤沢なお金や最高権力でもっても解決できない人間に共通する何か宿命的な問題があるとしか思えなくありませんか?

実はこのことは、形而上学的な観点から見ると明確なことなのです。

人間のもつ苦しみの宿命的な原因は分かりやすく言えば、大きく2つの問題から起きています。

  1. (原因①)自分という存在の誤った認識
  2. (原因②)自分の中の二元性のバランスの崩壊

ここまでこのシリーズを読んで下さった方であれば、このことが意味することにピンと来た人もいらっしゃるかもしれません。というのも、ここまでの話は実はこれを伝えるための伏線だったからです。

この‘「本当の自分」と出会うために’のシリーズの一番お伝えしたい肝になる部分ですからしっかりとお伝えしたいと思います。

原因①自分という存在の誤った認識

通常、私たち人間は何の疑問をもつこともなく、自分自身のことを単に「自分」というひとつのざっくばらんな概念でとらえており、(ここまででお伝えした)自分という存在には2つの側面と性質があり、それぞれが別の世界で生きている、という事実に気づいていません。

しかし、通常、人間は

 

たとえ認識できなくてもそれは’確かに在る’ため、どこからやってくるのか分からない、なぜ感じているのか分からない葛藤や苦しみを抱えることになるのです。

原因②自分の中の二元性のバランスの崩壊

原因①が起きれば必然と連鎖的に起きるのがこの原因②です。自分という存在の中の二元性の差異が認識できないのですから当然ですよね。

そもそも葛藤や苦しみというもの自体が私たちの心という内的世界で起きていることであるにも関わらず、そこで精神的個として生きている「本当の自分」、自分の女性性の部分がそれを体験していることが分からなくなってしまっているのはなぜなのでしょうか?

それは・・・

「外的世界の社会的個として生きる「仮面の自分」こそが自分という存在の全てである」

と思い込んでいる自分の中の歪んだ「男性性」によって、内的世界で生きる精神的 個としての「本当の自分」であり自分の中の「女性性」が否定され抑圧されているからです。

現代社会においてますます狂気的に暴走した自分の中の歪んだ「男性性」によって

だから、自分の人生に意味が見出せず、情熱、夢、目標がもてないし、日々の生活にワクワクや喜びが感じられないのです。

人間の宿命的な問題への根本的な解決策とは?

ここであなたは、気付いたはずです。

この人間の抱える宿命的な生きていることの苦しさ、しんどさ、無力感、無価値への解決方法は、自分の外的世界、つまり、普段、自分がそこで生きていると思い込んでいる社会や三次元時空の物質世界の中にどれだけ探しても見つからない、ということを。

だってそこは、あなたの命が生きている世界じゃないのだから。

人間が自分という存在や世界をありのまま純粋に認識できなくなってしまっている幻想の世界。しかも集合意識レベルでの共同幻想の世界です。

このことの認識がなく意識的に生きていなければ99,9999…..%、ほとんどの人が、この歪んだ男性性に支配された外的世界の意識で自動的に、受動的に生きている状態です(これは今に始まったことではありませんが)。

オセロゲームで言えば、ほとんどが黒のオセロで盤上が真っ黒に覆われている状態の中で人間は生きています。

・・・しかし、希望はあります。これから一気の白色のオセロに次々と反転していける大どんでん返しのチャンスが今、まさに起きているからです。

それは決して外的世界で戦うことではありません。

「自分自身をどんな存在として認識し、どのように感じ思考するのか」
自分の意識の世界を外的世界の歪んだ男性性的なやり方を介さず、直観的な知性を使って魂としての本来の自己を取り戻してしていくことだと思っています。それが「本当の自分」が生きる人生へ変容するための本質的なアプローチだと思うのです。

「本当の自分」、抑圧されてきた女性性の部分が生きている自分の心の世界をどうか守ってください。そして、目覚めさせて下さい。

そこの世界こそが、生命が躍動しているあなたが本当に生きている場なのですから。

当サロンでは、その心の世界で生きる人生のことを‘「本当の自分」が生きる創造的な人生’である考え、それを実現するメソッドとして「ライフマジック」というものを提唱しています。

普通に生きていると99%は外的世界の意識の「仮面の自分」として生きることになるため、「本当の自分」とのつながりをいとも簡単に失いがちです。

このシリーズはひとまずこれで終わりになりますが、今後も皆さんの「本当の自分」とのつながりをお手伝いできるような情報を発信していけたらと思っております。

まとめ

今回は「今回は、この二元性(「仮面の自分」・男性性、「本当の自分」・女性性)の観点から、「人間のもつ宿命的な問題」について下記のことをお話ししました。

  • 人間の苦しみや葛藤は宿命?
  • 人間の苦しみの宿命的な原因について
  • (原因①)自分という存在の誤った認識
  • (原因②)自分の中の二元性のバランスの崩壊
  • 人間の宿命的な問題への根本的な解決策

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。