冬至〜新しい太陽の種子を受胎した魂〜

一年の周期には固有の生命がある。
人間の魂はこの生命を感じとることができる。

この生命が自然の時のリズムを語る時、
人間の魂はそれを自分に作用させることができる。
その時、人間の魂はこの生命との共体験を通して
自分自身を本当に発見することができる。

・・・そして、生きることの偉大な秘密が、初めて人間に開示される。
〜「魂のこよみ」ルドルフ・シュタイナー著より〜

今年12月22日12:30PM、占星学の表現でいう’太陽が牡羊座0度に入った’この日、「冬至」を迎えました。
皆さんは、冬至とその後をお過ごしでしょうか?

私は個人的に冬至の時がとにかくとても好きなのですが、今年の冬至とそこからの流れは、’今、ここ’を生きる私たち皆にとって特別なギフトをもたらしてくれている感覚がありますので、何となく直感したことを少しだけ書き残しておこうと思います。

占星学では、人間の自我の核を表す「太陽」が黄道十二宮と呼ばれる12星座を一周りするのを1年とし、その周期の中でも4つの星座である牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の各0度に太陽が入るタイミングである「春分」、「夏至」、「秋分」、「冬至」を1年のサイクルの重要な節目としてとらえます。

その中でも冬至は、太陽が自身の生命の輝きが頂点に達した夏至から段々と生命の輝きである光と熱を弱めていき、とうとう生命の火が燃え尽きた瞬間です。

つまり、それは太陽という一つの生命の「死」の瞬間を意味します。

だからこの時、世界は深い暗闇の中に沈みます。
世界からあらゆる音が消し去られたかのような圧倒的な静寂と共に。

そして、世界が暗黒の闇と無音に包まれた、息を飲むようなこの「死」の瞬間、私たちは予感するのです。

<わたし>の魂が新しい太陽の種子を受胎したことに。

<わたし>の’内なる太陽’が産声を上げた瞬間、世界に再び光がもたらされ、生命の火が芽吹きました。

それは<わたし>の’内なる太陽’が生まれ変わったのであり、そして、<わたし>の世界もまた生まれ変わったのです。

生まれ変わった’内なる太陽’の光は、<わたし>に永遠の世界からもたらされた新しい未知の夢とビジョンを語り始めるのです。