【グレートミューテーションin水瓶座0°】新しい風の時代へ
2020年12月22日、世の中の価値観の移り変わりを表わすエレメント切り替え’グレートミューテーション’が水瓶座0度で起こり、占星学上、時代精神はいよいよ「土の時代」から「風の時代」へと移り変わりました。
といっても、この日から急に全てが変わるというよりは、私達は既に少し前から新しい「風の時代」の到来をひしひしと感じていましたし、産業革命が起きた240年前から続いた「土の時代」で築いた文明の崩壊が本格化するのはこれからでしょう。
また、これから向かう新しい「風の時代」は、今までの「土の時代」と全く違う世界というのではなくて、むしろ「土の時代」を逃げずに生き抜いてきたからこそ、次の新しい時代に活かされると思うのです。
それは、物質や縦割り構造など’見えるもの’を表わす「土の時代」が崩壊しても残るもの、―それはおそらく’風のエレメント’が示す’見えないもの’なのですが―、その本質的なものだけが新しい時代にも持ち越されることが、土星が山羊座から水瓶座へ移ること意味のひとつであるように思えます(ちなみに古典占星術では、土星は水瓶座の支配星です。)
外の世界を見れば、「土の時代」の本格的な崩壊に伴い、これからしばらくの間、益々、混沌とした激変する状況を目撃することになるでしょう。
しかし、それは本質的ではない見えている部分に過ぎない、ということを知っていれば、それほど動揺や不安にかき乱されることもないと思います。むしろ、大事なのはそれらが’壊れても残る本質的なもの’を見極める客観的知性をもつことだと思うのです。
それから、「土の時代」から「風の時代」への大激変期に準備をしておきたいことが、「自分独自の型」をもつことではないかと思っています。
これまでの「土」の時代では、社会が用意した「同質同形のパターン化された型」にいかに上手く適応していくかがより良く生きる方法でした(そのために学歴、就職、役職、ステータスなどの縦割り構造がありました。)。
ところが、その型が機能を失い、壊されている状況が、今、起こっていることです(これからさらに激化が予想されます。)。
そう、もう今まで長い間、私達が当然のものとして利用し、依存してきた「型」が無くなるのです。
さあ、あなたはどうしますか?
ここが、新しい風の時代への移行への大きなポイントに思えます。
今まで誰かが用意した型(社会的枠組、常識など)を使うことに何の疑問も持たず、それを使っている限り自分は安全で保証されている、と思ってこなかっただろうか?
でもそれは、誰かにいつも自分の人生を決めてもらい、自分で考えて決断する、ということをしてこなかったとも言えます。
もしかしたら、社会が用意した型に順応できずに、絶望感であったり、’自分は何て駄目な人間なんだ’と自己卑下を感じてきた人もいるでしょう。
では、どうしたら良いのでしょうか?
それが、この「土の時代」から「風の時代」への移行期の私達への大きな投げ掛けだと感じています。
その答えは至ってシンプルで、既に前述した通り、’自分で「自分の型」をつくれ’ということなのです。
「自分で自分の型をつくる」とは、すなわち’自由’を意味します。
自由、ー多くの人が望んできたことではありませんか?社会によって統一的に決められている枠組の中にはめ込まされる窮屈さ、限界、しんどさ、自己評価の低さは誰もが味わったことがあるでしょう。
じゃあ、なぜこれまで、「土の時代」で用意された合わない型に絶望しながらも、多くの人が「自分の型」をつくろうとする(=自由の獲得)をしなかったのでしょうか?
それは、’自分の型をつくる’ということは、「自分の信念をもち、自分で考え、責任をもつという孤独と向き合うこと」でもあるからでしょう。
「人々は苦労してやっとの思いで自由を手に入れた。なのにそれを放棄して誰かに服従しようとする人たちが大勢いる。なぜ、自由なのに服従を選ぶのか?それは、人間にとって’自由’とは、とても孤独できついことだからだ。」 〜「自由からの逃走」エーリッヒ・フロム〜
これが、多くの人にとっての’自由であること’の不都合な真実なのでしょう。
しかし、’自由’というのも、これからの新しい風の時代の最初の扉を開く’水瓶座’のキーワードでもあります。
’自由に生きること’とは’自分の型をもつこと’、つまり’自分の信念をもつこと’です。
自分の人生を生きられるのは自分だけです。本当の意味で、どんな時でも自分を喜ばせ、満たし、癒やし、支え、救うことができるのは’自分だけ’なんです。
そのために、「自分はどんな在り方、生き方をするのか」、自分を自己定義することが大事だと思います。
最初から完璧な「自分の型」をつくる必要もなく、風の時代らしく、軽やかにトライ&エラーで試してみたら良いと思ってます。
そして、’軽やかに自由で生きる’ために、「土の時代」の自分に合わない型を自ら手放していくということも、この変動期の大事なポイントだと感じています。
文明・時代の大転換期を生きているなんて、とても貴重でエキサイティングな体験ですよね。そして、風の時代風に言えば、この体験をどう捉えるか、どんな体験にしたいのかも、自分次第ですよ、ということなのでしょう。
「自分の型」に集中すればさほど問題はないと思いますが、占星学的見解で、年末年始から来年3月の頭ぐらいまでインパクトのある出来事が起こるかもしれません。
特に、「風」のエレメントだけに、象意である’情報’にも気を付けたいです。混乱した情報の大波に溺れないように、自分の型に合わない情報は意識的に取捨選択、断捨離する必要があるように感じています。
それでは、今年最後、年末の蟹座・満月でお会いしましょう。