【水瓶座・満月②】生きながらにして死を体験する自我(後半)

水瓶座の満月から少し日にちが経ってしまいましたが、前回の記事からの続き(後半)です。

前回の記事で、私の徹底的な断捨離体験を通じて「全ては自分の生命の火を燃やし続けるための選択と決断」について書きました。

自分の生命の火が燻ったり、消えかかっている状態とは、いわゆる’気枯れ(穢れ)’のことであり、その原因になっているものを自分の中から徹底的に切り捨てていく「リセット」によって、再び自分の生命の火を蘇らせる必要があります。

あとは自分の中で何か停滞・閉塞を感じる時(物事が上手くいかないなど)、このリセットを能動的に起こすか、それとも受動的に起こされるか、だけなのだと思います。

さて、今回満月であった「水瓶座」は、「獅子座」とホロスコープ上では対極的なサインの関係にあります。占星学ではあるサインを理解・活用するために、それと対極にあるサインの2つのサインの統合を重視します。

獅子座は実際8/8に新月になりましたし、さらに今回は7/24にも水瓶座で満月だったため、次の9月7日の乙女座・新月まで、ずっとこの「獅子座−水瓶座」の統合テーマが続いているということがいえます。

獅子座は「火」のエレメントであり、自我の核・魂の輝きである太陽のルーラーです。火は霊(匕)=スピリット(精神)で、これが生命の火(生きるという意志)の正体です。獅子座の視座は「<わたし>である」という主観性に根ざしています。

水瓶座は「風」のエレメントであり、肉体の中に自分が存在していると思い込んでいる自我の外から働きかける天王星のルーラーです。だから水瓶座の視座は、「<わたし>であることを<わたし>の外から観る」という客観性に根ざしていています。

火も風も、男性性のエネルギーです。だから獅子座も水瓶座も、曖昧さや全体性に均された無意識のカオスから飛び出し、唯一無二の’個’としての生命の火の輝きを目指します。この進化の段階が進めば、より純化した霊の高みへ上昇するための知性を育もうします。

今回の満月でいえば、このための獅子座の生命の火の’意志’であり、それを燃やし続けることだけに目的を定めて理性的で厳しい選択・決断をする水瓶座なのだと思います。

つまり「生命の火としての<わたし>が生きるための揺るぎない強い意志と覚悟をもった徹底的な選択・決断」が、この時期のフォーカスすべきテーマなのではないでしょうか。

そして、これは「風」の時代をこの先、進むにあたってもとてもとても重要な鍵になると思われます。

’今、何が起きていると思いますか?これから世界はどこへ向かっていくと感じていますか?’

ワクチンパスポートの有無による二極化した世界でしょうか?

それとも民主主義と全体主義との戦い?人間とAIとの戦い?

金融システムの崩壊?大規模な自然災害の発生?世界的な食糧危機?

次なるコロナウイルスの変異株の出現?より凶暴化した未知の新ウイルスの出現?

この世界を支配している者達による世界統一政府による超監視システムの社会へ向かっているのでしょうか?

人間の肉体を脱ぎ捨ててクラウドに上げた意識で皆が繋がったバーチャル世界で生きる、トランスヒューマニズムへ向かっているのでしょうか?

それで?それで・・・・どうなるのでしょう?それが何なのだというのでしょう?これを人間はどこまでいつまで続けるのでしょう?

こういう思考の視点でみる世界観は、とっくに機能しなくなった「旧・土の時代」の抜け殻を必死で被り続けているようなものに思えて仕方ありません。

つまり、ここに来て、救世主が現れようが(笑)、政権が変わろうが、経済システムが無くなろうが、世界の支配層や凶悪犯罪者らを逮捕しようが、本質的には何も変わらないと思っています。

「私達人類は、今、文明の崩壊をスローモーションで見ている」

昨年、この世界的なパンデミックの最中で、ニューヨーク・タイムズ紙に書かれた記事のタイトルです。

文明の崩壊?!

この文明の意味はどう認識するかによると思いますが、個人的に、今、この世界で崩壊している文明とは、約6500年前にシュメール文明で始まったとされる西洋人類史としての文明のことであり、これはさらに言えば神秘学的観点でいう「物質的世界に埋没する人間意識(ディセンション)の文明」のことだと思うのです。

これは善悪で測れるものではなく、シュタイナーなどが言っているように人間の自我意識の進化のサイクルのために起きているようです。

すると、今、世界で起きていることであったり、私達はどこへ向かおうとしているのかということを今までの物資的意識の延長ではなく、直観的知性でもってメタ視点で認識することができるのではないでしょうか?

それによると、これから

’私達人間の物資的意識が霊的意識へ反転する’ということが起ころうとしているようなのです。

つまりは’人間の霊性回帰’です。

これはタロットのアーキタイプでいう、「12・吊るされた男」の見ている世界の側への移行のことです。

’吊るされた男’が見ている世界とは?

それは、物質世界に落ち込んだ私達人間の意識には’見えない世界’であり、それは’死の世界’でもあり、無意識の世界とも言えます。

ここまできての私の断捨離の話で始まった、今回の記事のテーマの意味について考えてみて頂きたいのです。

  • 生きるという意志そのものである’生命の火’はどこにあるのか?自分の肉体の中にあるのか?
  • その生命の火を燃やすために選択しなかったもの(切り離したもの、捨てたもの、終わらせたもの)は、もはや無かったことになってしまい、永久に消し去られてしまったのか?

・・・実は、これらは「吊るされた男」が見ている世界、つまり今の私達には見えない世界(霊的世界)、死と呼んでいる世界、無意識の世界に永遠の記憶として息づいているのです。

’生命のエネルギー’は物質世界の中にあるのではないということ。

あなたが物質世界では選ばなかったものが、外からは見えないあなたの葛藤や迷いなど全ての感情は全て見えない世界の側にあるということ。

そして、「吊るされた男」の頭の周りの光明と恍惚に満ちた表情にも注目してもらいたい。

ここまで書いたことを、どうぞ自分の中に落とし込んで、自分なりにその意味を汲み取って頂きたいと思います。

’人間意識の霊的意識への反転とは、’死’を超える’ということを・・・・。

私達人間はそのプロセスの真っ只中にいて、そのプロセスのための物質的世界の現状を見ているのだということを。