【水瓶座・満月&ライオンズゲート】<わたし>をつくる器の大変容

 

7月24日11:36、水瓶座にて満月を迎えましたね。
この期間、世相的にも個人的にもセンセーショナルな出来事の続発中でございますが、皆さんはいかがですか?

物質世界に現れているものは意識世界の反映であり、さらには占星学でいう太陽系の10天体が人間の意識の霊的階層を表しているとするのであれば、人類史上の長い間、潜在していたものがいよいよ形や方向性をもって顕在化してきているのを感じます。

これを曖昧な感覚で捉えるのではなく、ここからは自分で意識的に取り扱っていく必要性を感じます。

そのためのプロセスに「風の元素」、特にこの時期は自分の中の「水瓶座的要素」を発展させていくことがテーマになっているように思います。
「風の時代」の具体的な展望(の入り口)を見せてくれたのが、今回の水瓶座・満月なのではないでしょうか。

水瓶座・満月

この水瓶座・満月において、直観的な分析やインスピレーションで得たことを書いてみたいと思う(個人的見解)。

①これまで<わたし>を定義付けていた器の外に出る!
心理学者のユングによれば、<わたし>の思考、感情、意識というのは、集合的無意識の中にある概念の器(元型、アーキタイプ)によってつくられるのだと。

例えば、’「女」の元型を使うから、<わたし>の意識は自分が’女’であるとして振る舞う。’

この物質的現実世界において、人間は社会的な生き物だ。この世に生まれた瞬間から、誰もが国籍、出生地、性別、年齢、血縁に始まって学歴、職業、コミュニティなど何らかの社会的役割に則した元型を使い、それがあたかも自分のアイデンティティであると思い込んでいる。

つまり、通常の人間が使う元型が社会概念・システムを作り、支えている。これがマトリックスと呼ばれるもの。

しかし今、人間の集合的無意識が長年、元型という器の中に埋没していた自己の視点が、その器の外に出ようとしている。もちろん、これは社会的概念・システムの崩壊を意味する。

例えば、女であること、娘であること、妻であること、母であることであることとは一切関係なく、確かに自分は存在する。逆にこれらの社会的役割が一切なくなっても自分は無くならない。

ということは、社会的役割と自分の存在とは本来は何も関連性がないということ。あるのは「自分が存在している=そこに表現したがっている生命エネルギーがある」ということだけ。

自我(エゴ)は自身が実体のない幻想だということを悟られまいと元型と自己同一化して<わたし>をつくる。そんな沢山の<わたし>が自分の居場所として身をおいているのが社会という仮想現実のマトリックスだ。

今という時に起きているあらゆることがこの気づきを促しているように思える。(<わたし>の慣れ親しんだ器が大崩壊中という人も少なくないだろう。)

元型に埋没すると、その器のもつ力に翻弄され、ただ自動的かつ受動的に反応した<わたし>を自分だと思って生きる。数分前に目の前で起きたことに反応した感情を引きずり、頭の中を無秩序に漂う想念をキャッチしては、それを自分の思考だと思い込む。

しかし、<わたし>を定義づけている元型とそれから派生しているであろう感情、思考、意識を認識できるということは、元型の器を外から観察する視点を獲得するということだ。

こうなると、今度は意識的な目的のために、能動的に元型の器を使いこなすことができるようになる。

こうなってくるとこれからますます、自分にとっての真実は法(社会常識)の外にある、ということになってくる。

②「見るもの」と「見られるもの」の2つの視点で人生を捉える
人間であるということは、他の人間との体験の共有場が必要になる。(<わたし>が存在するためには<あなた>が必要だから。)

ということは、<あなた>によって’見られるもの’の視点として成り立つ<わたし>はやはり器(元型)を使うことになる。

しかし、一度、器を外から観る視点を獲得した意識は、これら<あなた>と<わたし>を含めた共有場を俯瞰する「見るもの」の視点だ。

自己とはこの2つの異なる次元の視点をもっているということを認識した上で、人生を営んでいくことができる。

物理的現実世界という舞台で、肉体に同期させた<わたし>は、人生というストーリーが書かれた脚本の元、器を使ってある役割を演じていることを理解している、という感じだろうか。

③永遠の心の時間が開いてくる
西暦で表示されるような線形の時間軸(クロノスの時間)から、心の曲線的時間軸(カイロスの時間)への移行が益々、顕著になっていくように思う。

少し前から時間の経過感覚の変化については、もう感じている人も多いと思う。

そもそも線形の時間軸もまた社会的概念・システムというマトリックスの中で成立していたもの。

それを間違いとは言わないが、ある視点からみた時間のものさしのひとつに過ぎない。

ストレスフルな10分間と、楽しい10分間とでは、感覚的な時間の経過速度、重み、グラデーション、色合いが明らかに違うのではないだろうか。これを均質的な秒針で計測された数値で同じだと言われても、自分の中で直接体験した感覚とは全くもって一致しない。

しかし、これからは自分の内が開いてくる精神(霊性)の時代になっていく流れにあり、心の中で感じたこと(今まで内にあって見えなかったもの)の方が現実になるでしょう。

心の中は時間と空間の制限がないので、これが具現化するということはどういうことなのか・・・。

そして、これと私達各々の意識がおくタイムラインが異なることもふまえ、全ての人、皆に共通する過去(歴史)や未来軸も消失するのではないかと感じる。文字通り、ここは自分の意識の視点次第で、想像を超えたどんな未来の可能性も十分、あり得るように思う。

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さてさて、なんと来月8月22日も水瓶座の満月になります。今回の満月から約1ヶ月間、水瓶座のエネルギーのトンネルを通過していく、水瓶座アクティベーション期間といったような感じでしょうか。

今回の記事では書ききれなかったですが、この水瓶座のエネルギーを活用するには、少なくとも下記のイメージ図で表したその他のサインを使いこなす必要があります。獅子座のエネルギーは大事な鍵になります(次の獅子座・新月で活性化が促されそうです。)

そして、7月26日~8月12日は恒星シリウスが太陽と一直線に並ぶ「ライオンズゲート」と呼ばれる期間になります。

以前の記事で「太陽は2つある」というのを書いたことがあるのですが、実は、自我的欲望の表現としての’ギラついた世俗的太陽’と、シリウスの表す自己実現や自己超越へ向かう’精神性の太陽’のことをさしています。

人智学者シュタイナーも言っている通り、太陽は自我の意識成長の分岐点です。閉じた自我の中に埋没して生きるか、自我の殻を打ち破って上昇していくかの異なる次元が交差する霊的階層です。今回の記事はここも意識して書いてみましたが、実はシリウスはクリスタルの存在理由とも深く関わる大事な要素なので、どこかでしっかり書いてみたいなと思います。

というか、皆さんにシェアしたい新しいクリスタル関連ネタがいっぱいあるのに、全然、書けていない状況です(T_T)。ブログ記事も含め、ここらで大きく方向変換していこうかな。