2023年~異なる世界の重なりを観る

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
2023年という新しい年の幕が開けましたね。

ここ最近の当サロンの活動が、一部の参加者メンバーでの上級クラスの勉強会が続きクローズドな活動になっておりました。しかしこれも必然的な流れであり、間接的であってもこのHPにご訪問下さる方々や多くの人に、目に見える論理的ではない神秘的なやり方でベストなムーブメントを起こしたのだと個人的に感じています。

今年は当サロンの活動も大きく転換させていきたいと思っています・・・もしかしたら、このサロンという形態自体が別のものに変容してしまうかもしれませんが。

全く新しい世界へ向けての旧世界の大崩落の始まり

さて今年2023年ですが、これまで私達人間が生きている中で、物心ついた時から当たり前のものとしてきた社会や個人の常識、価値観、意識の在り方などあらゆる前提が根底から壊されるような流れのはじまりになるかもしれません。

その一番の理由に、2023年3月下旬に冥王星がこれまで約20年いた山羊座から水瓶座へと移動するということが大きいです。

(ちなみに前回、冥王星が山羊座に入った時(2008年)に米国発の世界的な大不況を引き起こしたリーマンショックがありました。また冥王星が前回、水瓶座にあった1778〜1798年は、フランス革命、アメリカの独立戦争、日本では天明の大飢饉、そしてイギリスで進展した産業革命によってここから一気に資本主義が開花し、現在の自由競争の資本主義経済社会をつくり出しました。)

冥王星は、破壊と再生、‘ゼロか全て’、中途半端はなく徹底的に働きかけ、根底から覆す人間では抗えない力です。

この冥王星は本格的な水瓶座入りをする2024年11月下旬までの間、2度、山羊座と水瓶座を行き来します。それまでに起きる事から学んで、軌道修正し、来年以降の冥王星・水瓶座時代に備えていくことになります。

この意味で今年2023年は2024年以降、冥王星が水瓶座にいる向こう約20年間の世界線(可能性から展開される未来の世界)がどのようになっていくかを決定していくような重要な分岐点の年になりそうです。

冥王星以外にも大きな天体の移動があり、占星学的な観点でみる2023年は世界規模で大転換が始まる超激動の年になりそうです。

重なって存在する2つの世界の存在に気付くようになる

2023年は数秘学的観点では「7」の年になります。

「7」は、なかなか取り扱いが難しく、トリッキーで、厳しさのある数字です。

ここでも上述の冥王星の移動の話とも重なるのですが、「7」は、これまで私達が世界(宇宙、社会)をはじめとする全てのものや、人間という存在自身についての認識の仕方(「6」)を全否定する数です。

私達の世界や自身の認識の仕方は、‘物質的意識’に根差しています。

自分という存在を含め、この世界のありとあらゆる‘もの’を「物質」ないし「対象物」として捉える人間の意識を全否定する意識が立ち上がってくる、ということを意味しているのかもしれません。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか。

「7」は、あらゆるものの対極にあるものの「差異(絶対的な質の違い)」を見通す直観的視座をもつからです。

この視座はこれまでの物質的なものの見方、論理的思考だけではもちえない意識の位置のことです。受動的で無意識的な目では決して見ることができないが、しかし「7」の直観的視座からは、そこに明確な差異を観てとることができます。

これから、今、目の前にある世界を創っている全く異なる世界の重なりを認識できるようになるのかもしれません。

‘本当は今、ここに全てが開示されているのにそれが認識できない’
という、いわゆる神秘学のいうところの、この世界の本当の‘秘密’なのでしょう。

気を付けなければいけないのは、差異を観ることによって‘対立’を生む可能性があることです。

差異は、その違いを認識することで対立要素を‘統合’することができる重要な鍵になる視座ですから、それを使い誤れば対立による分離の溝を益々、深めるどころか、連鎖的な対立を生むことになるでしょう。

この’対立’は、自分の外の世界にもみるでしょうが、本質的には自分の中の’内的葛藤’のことであり、この物質世界に争いや戦争という形で反映されているのだと思います。

というわけで、2023年は現人間の想像し得ることを超えて、何が起きてもおかしくない、’今までのあらゆる基盤の崩壊’が始まるとしても、それはまた今までの基盤が織りなす固着したパターンによる制限から解放されるということでもあります。

何かが終わる、失う、壊れる時は、いつだって、足枷になっていた閉じたパターンから抜け出せるチャンスです。

そこから何を見出すか、どのように活用するか。

それは全ての人に平等に与えらえたチャンスであり、恩寵です。

このチャンスを掴みとるために、ここから益々、いつも「自分という存在’の本質に向き合うこと」を徹底し、差異を獲得する意識の明確さにフォーカスしていくことが大事になっていくように感じています。

今年の末、皆がそれぞれ掴みとったチャンスの喜びと共にありますように。